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お役立ちコラム
太陽光発電システムと蓄電池を併用するメリットとデメリット
高額な蓄電池を購入してから後悔しないためにも、太陽光発電システムにおける蓄電池の必要性や、メリットとデメリットの両方をしっかりと確認しておくことが大切です。
そこで、蓄電池にはどのような役割があるのか、また、蓄電池のメリットとデメリットについて詳しく解説します。
家庭用蓄電池とは
蓄電池は、太陽光発電システムを利用したライトといった日用品にも使用されています。蓄電池は1800年代にフランスで開発され、以降1950年代に車用の電池として使用されていた製品です。
1970年代には広く利用されるようになっていましたが、太陽光発電システムと同時に導入しているのは工場といった広い場所のみでした。
家庭用蓄電池は1990年代に普及し、現在は家庭用の太陽光発電システムと併用されています。太陽光発電システムと蓄電池そのものは古くから存在していましたが、一般家庭で実用化されたのは最近のことなのです。
太陽光発電システムと蓄電池を併用するメリット
太陽光発電システムを設置しており、新たに蓄電池を導入する場合に、どのようなメリットを得られるのかを紹介します。
災害対策ができる
蓄電池を設置していれば、災害時に停電が起きても太陽光発電システムで生成した電気を蓄電池に溜めておけるため、電力会社から電力が供給されなくなっても必要に応じて自宅で電力を使うことが可能です。例えば、7.2 kwhの蓄電池を3時間充電すれば、小型の製品を10時間以上使用できます。
また、蓄電池は、災害が起こった際に自動で電気を供給できる仕組みであり、どの家電製品に電気を供給するのかは蓄電池を設置する際に設定することも可能です。
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電気料金の節約になる
電気料金が低い夜の間に蓄電池に電気を溜めておき、日中に溜めた電気を使用することで電気料金を節約できます。ただし、あらかじめ電力会社と契約しているプランを変更しなければなりません。
FIT制度が終了した後の自家消費率を上げる
太陽光発電システムで生成した電力を売電するFIT制度(固定価格買取期間)は、10 kw以上で10年、10kw以上で20年間と定められています。
しかし、蓄電池を設置していれば、太陽光発電システムの固定価格買取期間が終わった後も電気を自宅で消費することが可能です。高値で電気が売れなくなっても、電気を売らず自宅で使用することによって経済的なメリットを得られます。
太陽光発電システムの固定価格買取期間が終わった後の電力の買取価格はおよそ11円ですが、昼間の電気代は kwhあたり32円です。つまり、電気を売るのではなく家消費した方がお得だといえるでしょう。自家消費率を上げることによって、節約効果が期待できます。
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無理なく節電効果できる
1日のうち、最も電気を使用する時間帯に蓄電池に溜めた電気を使用すれば節電につながります。
家庭用蓄電池を使えば、節電を意識したり頑張って電力の使用量を抑えたりせず、無理なく節電を実現できることがメリットです。
太陽光発電システムと蓄電池を併用するデメリット
太陽光発電システムと蓄電池を使用することには、メリットだけではなくデメリットもあります。デメリットもチェックしたうえで、蓄電池の導入を検討しましょう。
太陽光発電システムと蓄電池には導入費用がかかる
太陽光発電システムも蓄電池もリーズナブルな価格で販売されている機器ではないため、初期費用に悩むケースも多いでしょう。また、太陽光発電システムと蓄電池を導入して節約効果を得られたとしても、最終的に導入費用を回収できるのかと考える人も多いのではないでしょうか。
太陽光発電システムと蓄電池を活用することによる節約効果を得たうえで蓄電池の導入費用を回収できるかどうかは、家庭でのエコキュートやオール電化といった製品のほか、電気を電力会社に売却した際の単価によって違いがあります。そのため、専門業者に相談する方法が有効だといえるでしょう。
なお、家庭用蓄電池については、一般的に4~9 kwh のものが主流であり、家庭用蓄電池を設置する場合は工事費用込みで100~200万円程度が相場です。
また、太陽光発電システムや蓄電池の導入費用を節約するためには、補助金を活用する方法もあります。
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太陽光発電システムと蓄電池は永久に使用できるものではない
太陽光発電システムは、パネルや荷台などのパーツが経年劣化するため、半永久的に使用できるものではありません。
また、蓄電池は、充電と放電を繰り返す機械です。そのため、何度も使用していると最初に使用した時と比べて5~7割程度、蓄電容量が減ります。蓄電池が寿命を迎えた場合には、交換しなければなりません。
なお、蓄電池の使用可能回数は、蓄電池を使用する環境や種類メーカーごとに違うため注意が必要です。
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太陽光発電システムと蓄電池の設置スペースを作る
太陽光発電システムのパネルを設置するスペースや、蓄電池を設置するスペースを確保する必要があります。太陽光発電システムのパネルは屋根に設置するため、屋根に十分なスペースがあるか、耐荷重についても確認しましょう。
蓄電池はエアコンの室外機1~2台分程度のサイズがあるため、設置するスペースを確保しなければなりません。また、蓄電池には屋外用と屋内用の2種類があります。屋内用の蓄電池は、小型のものが多いです。屋内用の蓄電池は音が静かなタイプが一般的ですが無音ではないため、音が気になる場合には屋外用の蓄電池を設置する必要があります。
蓄電池を設置する場合には、設置スペースを確保するだけではなく、屋内用と屋内用どちらが良いのかについても検討しましょう。
太陽光発電システムと併用する蓄電池の種類
家庭で使用される蓄電池には、いくつかの種類があります。蓄電池を導入する場合、自分のライフスタイルに適した種類の製品を選ぶことが重要です。そこで、主な家庭用蓄電池の種類について紹介します。
特定負荷型蓄電池
特定負荷型蓄電池は、あらかじめ設定したコンセントに電気を供給できるタイプです。製品によって異なりますが、15~20Aへの回路を選べます。20 Aとは、小型の家電を同時に使用できる程度の容量です。
災害が起こった際に必ず使用したい場所に電気を供給できるうえに、あらかじめ設定したエリア以外には電気が 供給されないため、溜めておいた電気を無駄に使ってしまうといったことがありません。
特定負荷型蓄電池は比較的コンパクトであり、設置スペースを確保しやすいことや、20万円程度と比較的低価格で導入できることがメリットです。
全負荷型蓄電池
全負荷型蓄電池は、家庭内のすべての場所で電気を使えるタイプです。各部屋で電気を利用できるため、災害時にも生活に困ることはありません。IHクッキングヒーターや電気ケトルなども問題なく使用できるので、オール電化の場合には全負荷型蓄電池を導入する方法が有効です。
蓄電池を設置する場合には、本体価格だけではなく設置工事費もかかるため、専門業者に見積もりを依頼して導入する蓄電池を選びましょう。
太陽光発電システムと蓄電池のメリットとデメリットを理解しよう
太陽光発電システムと同時に、蓄電池を導入するケースが増えています。蓄電池は、太陽光発電システムで生成した電気をより活用するために導入するケースが多いです。
しかし、太陽光発電システムと蓄電池の導入にはメリットだけではなくデメリットもあります。太陽光発電システムと蓄電池を販売している業者のなかには、併用するメリットのみをアピールし、デメリットを伝えない悪質な業者も存在するため注意が必要です。
太陽光発電システムと蓄電池を併用するメリットとデメリットを理解したうえで、慎重に導入を検討しましょう。
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