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太陽光発電の蓄電池の寿命は何年?寿命を延ばす方法とは

2020.11.29 お役立ちコラム


太陽光発電システムと同時に使用しているケースが多い家庭用蓄電池は、半永久的に使えるものではなく、経年劣化して寿命を迎えます。

蓄電池はどの程度で寿命を迎えるのか、また、蓄電池の寿命を伸ばす方法はあるのか気になる方も多いでしょう。

そこで、蓄電池の寿命を延ばし、長く使用するためのポイントや誤った使用方法などを紹介します。

蓄電池の寿命はどのくらい?耐用年数の目安について

蓄電池の寿命について紹介します。

蓄電池の寿命の表し方

太陽光発電システムと合わせて使用する蓄電池の寿命は、基本的に「サイクル回数」で計算されます。サイクル回数とは、充電をしてから放電するまでを「1」として、充電から放電までを何回繰り返したかを示すことが特徴です。

充電数が0から100%まで充電して、再度0%になるまで使い切る流れが「1サイクル」とされます。

サイクルで表示するケースが多い理由は、製品の特徴やメーカー、設置している状況や使用方法などで寿命が変化するためです。蓄電池にはいくつかの種類があり、一般的に使用されるケースが多いリチウムイオン電池の電池であればおよそ4,000サイクルが目安だといえます。

蓄電池の寿命は?

蓄電池を毎日使った場合の耐用年数は約10年程度です。また、大容量タイプは蓄積される電力量が大きく、1度に放電と充電をする時間に比例して耐用年数も長くなり、蓄電池の種類によっては15年程度使用できるものもあります。

蓄電池は、10年以上使用し、寿命の目安を迎えたとしても全く機能しなくなるわけではありません。蓄電池は、何度も使用していると少しずつ使える容量が減少することが特徴です。10年以上経過すると、使い始めた当初のように100%充電できなくなりますが、70%程度は充電できます。スマートフォンやパソコンのバッテリーと同様の原理です。

蓄電池以外のパーツの寿命も考慮

蓄電池そのものの寿命を10年以上に延ばせた場合でも、太陽光発電システムの基盤や電子部分といった他のパーツが経年劣化する場合があります。他のパーツが故障することで太陽光発電システムを使用できなくなることを含めると、蓄電池の寿命も10年程度といわれているのです。

充電方法に関する誤情報に注意しよう

パソコンやスマートフォンのリチウムイオンバッテリーの場合、「充電0%になるまで使い切ったうえで再度充電した方が寿命は長くなる」という話を耳にしたことがある人も多いでしょう。しかし、充電が0%になって1度バッテリー切れてから充電した方が寿命は延びるという話は誤りです。

そもそも、継ぎ足すように充電するとバッテリーの寿命が短くなるといわれていたのは、過去に使用されていたニッカドバッテリーや水素バッテリーと呼ばれるバッテリーの話です。ニッカドバッテリーや水素バッテリーは、バッテリーが100%になるまで使い切らずに継ぎ足すように充電すると、「継ぎ足して充電したこと」を記憶します。

そのため、使用している際に充電の容量が十分だったとしても、放電電圧が低くなってしまうのです。放電電圧が低くなることによって、機械が「バッテリー容量が不足している」と判断してしまい、動かなくなるという仕組みです。

しかし、リチウムバッテリーの場合、放電電圧が低くなる現象は起こらないため、継ぎ足すように充電をしても問題はありません。つまり、リチウムイオン蓄電池は、継ぎ足すように充電をしても劣化したり寿命が短くなったりすることはないのです。

蓄電池と電池の寿命を延ばすためのポイント

太陽光発電システムと同時に使用される蓄電池の寿命を延ばして、長時間使用するための方法とコツを3つ紹介します。

①過放電や過充電をしない

蓄電池の充電が0%になったまま長い時間放置していると、過放電になるリスクがあります。過放電になると、急な電圧降下や蓄電機能が損なわれる可能性があるため注意が必要です。
充電した後に電気を使い切っても良いですが、使い切った後に長期間放置しないようにしましょう。

また、100%充電された状態にも関わらず充電をし続けると過充電になり、蓄電池に負担がかかり寿命が短くなる場合があります。過充電をすると、蓄電池内部の温度が上がり危険な点にも注意が必要です。

②充電方法を意識する

充電方法は、メーカーごとの取扱説明書に記載されている通りに行いましょう。蓄電池に適さない電流や電圧を使って充電すると、蓄電池が故障したり寿命が短くなったりします。

③温度が高くなる場所に置かない

蓄電池が劣化する原因のひとつは、温度が高い場所に置くことです。温度が高い場所に置いた状態で蓄電器を使っていると、リチウムイオンが減り蓄電池の寿命が短くなります。
また、温度が高い状態のまま充電をするとリチウムイオンの減少が進み、寿命が短くなるため注意しましょう。

正しい使用方法で蓄電池の寿命を延ばそう

蓄電池の寿命は基本的に10年程度ですが、使用方法や設置している場所によって耐用年数は変化します。蓄電池の寿命を延ばし、長期間使用するためにも、メーカーが推奨している設置環境や場所を守ったうえで定期的にメンテナンスをしましょう。

また、蓄電池の寿命を延ばすためには、設置業者の選び方も大切です。経験と知識が豊富な設置業者であれば、寿命が短くなるような場所に蓄電池を設置しません。蓄電池を長期間使用するためにも、知識や技術を持ち、信頼できる業者から蓄電池を購入して設置を依頼しましょう。

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