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太陽光発電システムと蓄電池は同一メーカーを推奨!

2022.07.15 お役立ちコラム


太陽光パネルと蓄電池を同時に導入する場合は、メーカーを同じにするのが一般的です。しかしすでに太陽光発電システムを導入しており、後から蓄電池をシステムに組み込む場合に、同じメーカーがいいのか、別のメーカーでもいいのか戸惑うものです。

そこで今回のコラムでは、既存の太陽光発電システムと新たに導入する蓄電池のメーカーは同じ方がいいのか、別でも構わないのか、解説していきます。

太陽光発電システムと蓄電池のメーカーを別にすると不都合がある


実のところ、太陽光発電システムと蓄電池のメーカーは別でも接続することは可能です。もちろん動作に問題がない場合もあります。しかし、それはたまたま問題がないという可能性が高く、動作に問題があることも考えられます。

例えば、太陽光パネルはメーカーによって材質や製造方法が異なります。その代表的なのが「単結晶」「多結晶」「化合物」という違いです。これはシリコンという材料を使っている商品と、使っていない化合物系という分類に分けられるからです。このようにメーカーによって使っている材料などが違うため、太陽光発電システムと蓄電池のメーカーは揃えた方が安心できるのです。

では具体的に、別のメーカーにするとどのような不都合があるのか、見ていきましょう。

・最大限の能力が発揮されない可能性がある

太陽光パネルで作られる電気も、蓄電池に貯める電気も同じ電気です。そのため接続できれば、メーカーが違っていても発電した電気を使用することは可能です。しかしメーカーが異なることで、それぞれが最適な動作をしないことが考えられます。各メーカーでは、同じメーカーの太陽光発電システムと蓄電池が接続されることを想定して開発していますが、他のメーカーと接続されることは想定していません。そのため相性が悪いことがあるのです。

それはメーカーごとに設計思想が異なるからです。搭載されているプログラムをはじめ、内部構造や使用されている電子部品などは各メーカーがそれぞれの技術力をもとに開発したものです。そのためメーカーが異なることで、相性の良し悪しが発生してしまうのです。例えば、電力の変換や伝達などでロスが発生したり、電子信号の授受などに影響が出ることも考えられます。そのほか蓄電池の運転モードなど、メーカー独自の特徴的な機能が利用できなくなる可能性もあります。

このような視点から考えると、太陽光発電システムと蓄電池は同じメーカーで揃えた方がいいのです。

・トラブルが発生したときは修理に対する調整が必要になる

太陽光発電システムと蓄電池を接続することはできたとしても、その後、順調に運転するケースばかりではありません。不具合や故障などのトラブルが発生することがあります。このときに問題になるのは、その原因がどちらにあるのか、分かりにくいということです。

例えば、太陽光発電システムだけでは問題がない、蓄電池だけでも問題がないが、接続させると問題が起きるというケースもあります。この場合、メーカーが異なると、どちらのメーカーに修理を依頼するべきか、分からないのです。

両方のメーカーと連携して修理を進めることになったとしても、工事日程のすり合わせなどで時間や手間、労力などの負担が増えることになります。しかし同じメーカーであれば、こうした調整も不必要になり、修理もスムーズに進められるのです。

普段のメンテナンスも別々のメーカーに来てもらうことになるため、負担が大きくなります。これらのことを考えても、同じメーカーで統一したほうがあとで問題が起きにくいと考えられるのです。

・メーカー保証が受けられなくなる可能性がある

また修理に関しては、太陽光発電システムと蓄電池にはそれぞれメーカー保証が付与されるのが一般的です。メーカー保証とは、10年〜20年などの期間内で製品に不具合や故障が発生したときに、メーカーが修理や交換を無償で行ってくれるものです。

しかし、メーカーが指定する設置方法や使用環境が守られていないと、保証が受けられなくなることがあります。つまり別のメーカーの機器を接続すると、保証対象外になる可能性があるのです。

メーカーによっては、太陽光発電システムと蓄電池のメーカーや機種が対応しているのか、明記しているケースがあります。既存の太陽光発電システムに蓄電池を追加する際は、事前に保証対象の機種なのか、確認するようにしましょう。

ちなみに、同一のメーカーでも保証の対象外になっている機種もあります。

太陽光発電と蓄電池の機能を最大限に活用するために

例えば、テレビとブルーレイレコーダーは、メーカーが異なっても接続することができます。しかし同じメーカーの場合に使用できた機能が使えなくなるなど、最大限の能力が発揮されないこともあります。太陽光発電システムと蓄電池のメーカーを別にすると、そうした不都合な事態に陥ることがあります。

そのため蓄電池を導入する場合は、太陽光発電システムとできるだけ同じメーカーにするようにしましょう。

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