NEWS新着情報

COLUMN
お役立ちコラム

マンションや工場での太陽光発電はリースやPPAでの設置がお得?

2022.09.28 お役立ちコラム

太陽光発電は自己資金がないと設置できないと思っている方がほとんどですが、最近は自己資金がゼロ円でも導入できるサービスが登場しています。特にマンションや工場などでは、リースやPPAというサービスを利用するとお得に太陽光発電を利用することができます。

そこで今回のコラムでは、太陽光発電におけるリースやPPAサービスについて詳しく解説していきます。

太陽光発電設備におけるリースとPPAの仕組み

太陽光発電を導入するには、太陽光発電設備を屋根などの敷地内に設置する必要があります。通常、太陽光発電設備は自己資金を投じて購入しますが、初期費用不要で導入することができます。その方法がリースやPPAという仕組みです。

リースとは、リース料金を支払うことで太陽光発電設備を敷地内に設置してもらうサービスです。月々固定のリース料金を支払うことで太陽光発電設備を借りるサービスとなります。一方、PPAとはPower Purchase Agreement(電力購入契約)の略で、工場やマンションの屋根、敷地といった保有する不動産に発電事業者(PPA事業者)が太陽光発電システムを設置するサービスです。

どちらも太陽光発電設備の運営は発電事業者が行うことが一般的で、契約者は初期費用のほか、メンテナンス費用などの負担がありません。もちろん発電した再生可能エネルギーは契約者が使用することができます。ただしリースとPPAの違いは、リースの場合は設備システムのリース料金を毎月支払うこと、余剰電気は売電できることなどです。

具体的なメリットとデメリットについて、次の項目で見てみましょう。

リースとPPAのメリットとデメリットとは?

リースとPPAの大きな違いは、太陽光発電設備と発電した電気の使い方です。それぞれのメリットとデメリットを解説していきます。

PPAのメリットとデメリット

まずは自己資金を用意することなく、施設内に太陽光発電システムを導入することができます。一戸建てであれば100万円〜300万円前後、工場や倉庫、マンションなどの大規模建造物であれば2,000万円以上など、太陽光発電システムを導入する際には高額な費用がかかりますが、発電事業者が設置するため、契約者は費用を負担することはありません。また運用も発電事業者が行うため、メンテナンス費用や補修費用などの負担はないのが通常です。

また再生可能エネルギーを安価で、独占的かつ安定的に使用することができるのもメリットの一つです。

一方、デメリットは施設によっては強度が不足しており、太陽光発電システムが設置できないケースがあることです。施設の強度を確保する工事が必要になる場合は、契約者が費用を負担する可能性があります。

また契約期間が長いこともデメリットになります。15年や20年先を見据えた契約になるため、契約内容を慎重に確認することが必要になります。途中解約の場合は解約金などが発生することもあり、大きな出費になる可能性もあります。

リースのメリットとデメリット

初期費用が不要、メンテナンスや補修費用も無料なのはPPAと同様のメリットです。ただし異なるのは、発電した電気を売電することができるため、売電収入を得られることです。売電による収入でリース料金を充当できる可能性もあります。

一方、主なデメリットはPPAと同様ですが、異なるのはリース料金が発生することです。電気を使っても使わなくても、また発電量が少なくてもリース料が発生するため、デメリットと考えることができます。

中部電力ミライズのPPAサービス

PPAの具体的な例を紹介するために、中部電力グループの電力販売会社である中部電力ミライズのPPA事業について見ていきましょう。

中部電力ミライズでは、「屋根や空き地を活用して太陽光発電を設置したい」「長期に安定して再エネを調達したい」といった要望に応えるために、「創エネ」として事業を展開しています。PPAのタイプは2種類あり、下記のように異なっています。

・オンサイトPPA…契約者の建物(屋根)や駐車場、同一敷地内の空き地などに太陽光発電を設置。発電した再エネを自家消費することで、電力の一部CO2フリーを実現します。
・オフサイトPPA…遊休地などの離れた場所に設置した専用の発電所から再エネを調達することで、電力の一部CO2フリーを実現します。遊休地がない場合は、土地の調達からワンストップでサポートしてくれます。

こうしたPPAサービスを活用して、マンションに導入した場合と企業の工場に導入した場合に得られるメリットは下記を参考にしてください。

マンションでPPAを導入した場合のメリット

・導入費用が不要
・太陽光パネルを設置することによる屋根の劣化軽減、断熱効果
・安価な電気を入居者に提供
・非常時の電源としても活用、など

企業の工場に導入した場合のメリット

・導入費用が不要
・電気料金の変動リスクも軽減
・太陽光パネルを設置することによる屋根の劣化軽減、断熱効果
・再エネ調達による対外PR
・非常時の電源としても活用、など

マンションや工場などでリースやPPAサービスを利用して太陽光発電を導入すると、電気料金がお得になるのはもちろん、太陽光パネルの設置による断熱効果、劣化予防などにもつながり、さらにお得感を感じることにもなるのです。

リースとPPAの違いを正しく把握することでよりメリットが大きく

太陽光発電システムを導入する際は自己資金が必要ですが、最近はリースやPPAサービスを活用して導入するケースも増えています。初期費用やメンテナンス費用が不要になるなど、導入する側にとってメリットは豊富です。

またリースとPPAの違いは、電気の使い方や余った電気の使い道などです。これらの違いを正しく把握することで、さらにメリットが大きくなります。ぜひ参考にしてください。

関連記事
カーポートにも太陽光発電を!デッドスペースを有効活用
これからの太陽光発電は「投資型」から「自家消費型」へ

最新記事