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これからの太陽光発電は「投資型」から「自家消費型」へ

2021.10.29 お役立ちコラム


太陽光発電システムには、投資型と自家消費型の2種類があります。太陽光発電システムの導入・設置を検討している場合、どちらが良いのか、お得なのか分からないという方も多いでしょう。
そこで、太陽光発電の投資型と自家消費型の違いや、それぞれのメリット・デメリット、自家消費型が注目されている理由について紹介します。

太陽光発電の投資型と自家消費型は何が違うのか

太陽光発電の投資型と自家消費型は、いずれも「太陽光発電システムで発電する」という意味合いは同じです。両者の違いは、生成した電気をどこに送電するかという点です。
投資型とは電力会社に電力を流す方法、自家消費型は、自社施設や事業所、自宅で電力を使います。
投資型は太陽光発電システムで生成した電気を電力会社に売電し、収益を得ることが特徴です。
自家消費型は、太陽光発電システムで生成した電力を事業施設や自宅で使うため、電気代が節約できることがメリットです。
投資型の場合は生成した電気を電力会社に売ることによって収益を得られることが特徴であり、自家消費型は電気を使用することによってメリットを得られます。
つまり、太陽光発電システムの使用方法を変えることによって、メリットやデメリットに違いがあるのです。
投資型と自家消費型のメリットやデメリットに関して、さらに詳しく確認していきましょう。

投資型のメリット

投資型で太陽光発電システムを利用するメリットは2つあります。

運用しやすい

太陽光発電システムを投資型で使用する場合、点検を外部に依頼すれば特別なことはせずに運用できることが魅力です。投資型で太陽光発電システムの使用を開始してから、ほとんど気にかけていないという方もいます。
しかし、より収益を得たい場合は、自分で管理やメンテナンスをするといった方法も有効です。

1年間の発電量は安定する

太陽光発電システムを投資型で利用する場合、太陽光を使って収益を得ます。梅雨の時期でも収入が全くないといったことはなく、1年間通して収益を見ると、金額は一定になるのです。
例えば、不動産投資をした場合、空き家になったり借り手がつかなかったりなどの問題が発生しますが、投資型の太陽光発電システムでは不動産投資のような収入を全く得られないという問題は発生しません。

投資型のデメリット

太陽光発電システムを投資型で運用することのデメリットについて、2つ紹介します。

売電収入の低下

FIT制度が終わることによって、市場価格で電気を売らなければなりません。国が発表している水準は1kwhあたり7円であり、現在の価格よりも売電単価が下がる可能性があります。基本的に、太陽光発電システムで生成した電気の買い取りができないといったことはありませんが、単価が下がることはデメリットです。

盗難被害に遭うリスク

投資型の太陽光発電システムを利用していると、ケーブルを盗難される被害に遭う可能性があります。監視カメラを導入することによって被害を防ぐことは可能ですが、費用がかかります。
保険に加入する方法も有効ですが、監視カメラの導入と同じようにコストがかかる点はデメリットです。

自家消費型のメリット

自家消費型で太陽光発電システムを活用するメリットについて紹介します。

災害時に電気を使える

自家消費型で太陽光発電システムを利用すると、災害が起こり停電になった際でも、太陽光発電システムで生成しておいた電気を活用できることがメリットです。晴れている日中は電気を使用できるため、家庭では普段と同じような生活ができたり、企業では営業を継続できたりするでしょう。

経済的なメリットを得られる

地域によっては、電気を電力会社に買い取ってもらう方法よりも、電気料金が高いことがあります。電気を買い取ってもらうよりも電気料金が高い場合には、自家消費をして購入する電気を減らしたほうが節約につながるでしょう。電気料金が高い場合には、自家消費型の方が初期投資をスピーディに回収できることがメリットです。

自家消費型のデメリット

太陽光発電システムを自家消費型で利用する場合のデメリットは2つあります。

設置スペースの確保

自家消費型に限ったことではありませんが、太陽光発電システムを導入する場合、ある程度のスペースを確保しなければなりません。そのため、どのような場所でも導入できるわけではないのです。狭いスペースしか確保できない場合には、太陽光発電システムを導入できないことがあります。

天気が悪い日は発電できない

太陽光発電システムは、雪や雨が降っている天気が悪い日や、夜の時間帯は発電できません。そのため、夜や天気が悪い日には電力会社から電気を買わなければならないのです。
太陽光発電システムのみでは、100%自家消費はできません。しかし、蓄電池も合わせて導入し、太陽光発電システムで生成した電気を蓄電池に溜めておくことによって、夜や天気が悪い日でも電気を使うことが可能です。

太陽光発電システムを導入するなら自家消費型がおすすめ

太陽光発電システムは、投資目的よりも自家消費目的で導入するケースが増えています。自家消費型で太陽光発電システムを活用することで、電気代を節約できたり、電気料金が高い場合には自家消費することによって初期費用をスムーズに回収できたりすることがメリットです。
これから太陽光発電システムを導入する場合には、自家消費型での運用を検討しましょう。

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