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ニチコンのトライブリッドの仕組みは?特徴と魅力を深堀り!

2022.02.16 お役立ちコラム

ニチコンは、トライブリッド蓄電システムを発表したことで注目を集めました。トライブリッドは電気自動車、蓄電池、太陽光発電の技術をまとめた仕組みであり、電気自動車を所有している人も、今後購入する予定がある人も注目したいシステムです。
そこで、今回はニチコンのトライブリッド蓄電システムとはどのようなものなのか、その特徴や、導入前に疑問を抱きやすいポイントをQ&Aで紹介します。

トライブリッド蓄電システムを発表したニチコン株式会社とは?

ニチコン株式会社は1950年に設立した老舗企業で、コンデンサーを製造する企業として成長しました。コンデンサーはパソコンや電化製品の内部にある基盤であり、電気を蓄えたり放出したりなどの調整をするための部品です。ニチコンは太陽光発電システムの設置台数が増え始めた2010年頃から、太陽光関連の機器や電気自動車と連携するための機器を開発・発表してきました。

ニチコンのトライブリッド蓄電システムの特徴


ニチコンは、2018年にトライブリッド蓄電システムを発表しました。トライブリッド蓄電システムとは、太陽光発電、蓄電池、電気自動車内蔵の蓄電池の3つを連携させるシステムです。トライブリッド蓄電システムにはどのような特徴や魅力があるのか見ていきましょう。

電気自動車の燃料費を抑えられる

電気自動車の燃料である電気は、家庭用電源もしくは太陽光発電システムで生成した電気を使う必要があります。ガソリン代と比較すると費用は大幅に少ないですが、家庭用の電源を使うとなると電気料金がかかり、太陽光発電システムから充電する際には夜に充電できないなどの課題がありました。
しかし、トライブリッド蓄電システムを利用すると、日中太陽光発電システムで生成した電気を蓄電池に流すことで、夜でも電気自動車に充電することができます。昼間は買い物や仕事で電気自動車を使いたいという人にとっては、メリットが大きいでしょう。自家発電の電気で、電気自動車の燃料をカバーできれば、電気料金を大幅に抑えられるでしょう。

生活スタイルに合わせて使える

電気自動車を購入したり家族の人数が増えたりなど、生活が変化すると省エネ製品や太陽光発電の利用を再検討する人もいるでしょう。「新築でなければ設置できないのでは」「太陽光発電システムを既に設置しているため変更できないのでは」と不安を抱く人も多いですが、トライブリッド蓄電システムはそのような場合でも導入することが可能です。
たとえば、電気自動車の電力を家庭に活用するためのV2Hだけをまず導入し、家族の人数が増えた後に蓄電池を設置するなど、ライフスタイルに合わせて設置する機器を決められます。

変換システムで電気を無駄にしない

太陽光発電システムは、太陽電池を使って発電し、電気を消費したり充電したりするまでにいくつかの機械が連携しています。その結果、電気を各機械が通っていく際、直流から交流、交流から直流といった変換が起こり、それに伴って徐々に電気が減ってしまいます。しかし、トライブリッド製品はシステムを連携させているため、電気のロスが非常に少なく、電気を無駄なく利用することができます。

大容量のため停電時にも活用できる

停電した際には、蓄電池に蓄えられた電気を使用できます。さらに、トライブリッド蓄電システムは家庭用の蓄電池のほか電気自動車に搭載されている大容量の電池も利用できるため、停電が少々長引いても普段とそれほど変わらない生活を送れるでしょう。
蓄電池に蓄えられた電気を全て使い切った場合も、太陽光発電システムで電気を使えるため安心です。また、太陽光発電システムで作った電気を蓄電池に蓄えておけば、長時間の停電にも十分に対応できるでしょう。

通常使用で最大出力5.9kW

トライブリッド蓄電システムは、電力会社と連携している通常時に、最大5.9kWの出力があります。家庭で使う電化製品では、エコキュートやエアコンなども蓄電池からの放電でカバーできるほどの大きな出力です。
一般的な蓄電池システムは、停電が起こった際に1.5〜2kVAの出力が多いですが、トライブリッド蓄電システムは3kVAでの出力であり、安心して電化製品を使用できます。

トライブリッド蓄電システムの3つの運転モード

ニチコンのトライブリッド蓄電システムには、3種類の運転モードが搭載されています。家庭での利用目的に合わせて設定しましょう。

グリーンモード

太陽光発電システムで生成して余った電気を電力会社に売らずに、蓄電池に蓄えて自家消費するモードです。売電単価が低いため電気を売りたくない人や、電気を自家消費したい方におすすめのモードです。

売電モード

太陽光発電システムで生成して余った電気を電力会社に買い取ってもらい、電気料金が安い夜間の電力を蓄電池に蓄えます。蓄電池に蓄えていた電気を、電気代が高い日中に使用することで、電気代を節約するモードです。

EVモード

 
太陽光発電で蓄えた電力を、全て電気自動車に充電するモードです。電気自動車に充電する必要がないときには、蓄電池に充電します。

ニチコンのトライブリッド蓄電システムでよくある質問

トライブリッド蓄電システム導入を検討する中で、疑問に抱きやすいことをQ&Aで紹介します。

対応車種以外への充電や自宅への送電は可能ですか?

AC100Vで充電できますが、急速充電はできません。トライブリッド蓄電システムと電気自動車は、チャデモ端子で接続します。しかし、非対応車種は、車とトライブリッドシステムが相互に通信できません。対応車種以外は自動車を家庭の電化製品のひとつとして接続することになるため、AC100Vでの充電のみとなります。さらに、非対応車種から家庭への給電も行うことはできません。

停電が起こった際に200Vの家電製品は使えますか?

停電の際の出力は100Vのため、200Vの家電製品は使えません。

電気自動車と家庭用蓄電池はどちらから優先して消費されますか?

トライブリッド蓄電システムのリモコンで、どちらを優先消費するかを決められます。初期設定は蓄電池からの送電が優先になっています。なお、電気自動車のリモコンでも設定可能です。電気自動車のほうでは、電気自動車の電気を優先使用するように初期設定がされています。

家庭用蓄電池から電気自動車に充電可能ですか?

家庭用蓄電池から電気自動車、電気自動車から蓄電池どちらでも充電できます。また、どのように蓄電や放電をするのかを変更できます。

蓄電池は後から導入できますか?

蓄電池は後から導入することが可能です。先にトライブリッドパワーコンディショナーを導入して、蓄電池は後から設置します。なお、蓄電池ユニットは10年間の保証が付いており、トライブリッドパワーコンディショナーは15年の無償保証がついています。そのため、トライブリッドパワーコンディショナーを設置してから5年以内に蓄電池を追加導入するのがおすすめです。

太陽光発電で電気自動車と家庭用蓄電池に充電できますか?

電気自動車と家庭用蓄電池へ同時に充電はできません。先に電気自動車と家庭用蓄電池のどちらに充電するのか設定する必要があります。

トライブリッドは電気の自家消費を目指す人におすすめ

ニチコンのトライブリッド蓄電システムは、家庭での電気の利用状況やライフスタイル、生活リズムなどに合わせて設定できる柔軟性が魅力です。また、電気自動車の燃料費を抑えられる変換システムで電気を無駄にしないなどの機能性や品質の高さも注目を集めている理由のひとつだといえます。
電気自動車や蓄電システムの導入を検討している方は、ニチコンのトライブリッド蓄電システムも候補に入れて検討しましょう。

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