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V2H機器のメリットとデメリットは?太陽光発電と連携するのがおすすめの理由

2021.11.08 お役立ちコラム


V2Hとは、「Vehicle to Home=車から自宅へ」という意味があるワードです。電気自動車に溜めた電気を家庭で利用することを指し、エコカーの新しい使い方として注目を集めている取り組みです。
そこで、V2H機器を使うことのメリット、V2H機器と太陽光発電システムを併用するメリットについて詳しく紹介します。

V2H機器を導入することのメリット

V2H機器を導入するのにはコストがかかるため、どのようなメリットがあるのか確認しておきたい方も多いでしょう。そこで、V2H機器を導入する主なメリットを紹介します。

電気代の節約

昼間に車を使う方は、電気料金が安い夜の料金で充電できます。そのため、電気代を大幅に節約する効果が期待できることがメリットです。また、昼間は車を使わない場合には、車に溜めておいた電気を夜に家庭で使うことによって、ピークシフトにも役立つでしょう。

電池容量が大きい

家庭用の蓄電池は4~12kwhが一般的ですが、電気自動車は10~40kWhです。そのため、家庭用蓄電池と比較すると長時間家電製品を使えることがメリットだといえます。

停電に備えられる

V2H機器は、停電が起こった際にバックアップ用電源として使えます。夜に停電すると太陽光発電の電気や、電力会社から供給される電気が使えませんが、自動車に溜めておいた電気を使えるため安心でしょう。

充電時間が短縮

V2H機器は、家庭用200Vコンセントと比較すると、充電時間がおよそ半分になります。電気自動車を使いたい時に充電できていないといったトラブルや、不安を解消できることがメリットです。

補助金制度がある

PHV、EVといったエコカーは、自治体によっては補助金をもらえることがあります。車そのもの以外にも、V2H機器に対する補助金が出る場合もあるため、導入費用を抑えられる可能性があります。

太陽光発電システムとV2Hを併用するメリット

V2H機器は、太陽光発電システムと組み合わせることによって、より大きなメリットを得られることがあります。そこで、太陽光発電システムとV2Hを併用することの主なメリットを3つ見ていきましょう。

経済的なメリット

昼間、太陽光発電システムで電気を作り、余剰電力は電力会社に買い取ってもらいます。電気料金が安い夜の時間帯に電気自動車に電気を溜め、昼間に家庭や電気自動車を走行させる際に使うことで、1年間の光熱費を抑えることが可能です。

電気自動車を蓄電池として使える

電気自動車に溜めた電気は、自宅の電力として使えます。つまり、電気自動車を蓄電池として活用できることがメリットです。

太陽光発電システムで作った電力を電気自動車に充電できる

太陽光発電システムを導入していると、太陽光で作った電気は電気自動車に溜められます。さらに、V2H機器を連携させれば、電気自動車から家庭に電気を送ることも可能です。

V2H機器を導入するデメリット

V2H機器を導入することによって様々なメリットを得られますが、一方でデメリットもあるため注意が必要です。V2H機器を導入したり太陽光発電システムと連携させたりする前に、デメリットについても確認しておきましょう。

蓄電池の劣化

V2H機器を使うことによって、電気自動車に搭載された蓄電池が劣化することがデメリットです。蓄電池は、放電と充電を行うことで少しずつ劣化して容量も低下します。パソコンやスマートフォンのバッテリーがすぐに切れてしまうといった現象と同じ状況です。
急に充電や放電ができないといったことは起こりませんが、容量が減少すると電池の持ちが悪くなり、充電回数が多くなるため、手間もかかるでしょう。
さらに、電気自動車だけで使った場合と比較すると、自宅で充電をすることによってV2Hのほうが蓄電池の劣化は早くなります。
電気自動車の蓄電池の充電や放電の回数を減らすためにも、残りが30%程度になるまで使い、充電する回数を減らすように工夫しましょう。使用方法によって蓄電池の劣化速度が変わるため、充電や残量設定を意識して活用することが大切です。

指定の電気自動車を導入する必要がある

V2H機器のデメリットは、V2Hに対応した電気自動車を購入しなければならないことです。V2Hは電気自動車が必要ですが、単純に家庭で蓄電池を使用したいのであれば電気自動車ではなく家庭用蓄電池でも良いといえます。
家庭用蓄電池だけを使うことと比較して、電気自動車が必要なV2Hは費用がかかるため、「車は使わない」という場合にはV2Hではなく家庭用の蓄電池を購入した方が良いでしょう。
さらに、V2H非対応の電気自動車やガソリン車を買ったばかりという場合は、簡単にV2Hを導入できません。また、V2H対応の車種は限定されているため、車種の選択の幅が狭いこともデメリットとして挙げられます。

太陽光発電システムとV2Hを併用することにはメリットが多い

V2H機器だけではなく太陽光発電システムと連携することで、さまざまなメリットを得られます。太陽光発電システムとV2Hを使用することのメリットや、家庭での電気の利用方法に合っているかどうかを加味して、併用を検討しましょう。

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