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太陽光パネルを正しく廃棄するための基礎知識と正しい廃棄方法

2021.05.31 お役立ちコラム


太陽光パネルの寿命は基本的には20年、長期間使用できたとしても30年とされています。太陽光パネルを購入した後にどのように廃棄するのか理解していなければ、実際に廃棄する際に困ったり余計な費用がかかったりするため注意が必要です。
そこで、太陽光パネル廃棄する方法や、太陽光パネルを廃棄する際にどの程度の費用がかかるのかについて紹介します。

太陽光発電システムのパーツについて

まずは、太陽光発電システムに使用されるパーツについて紹介します。太陽光発電システムを購入するにあたり、どのようなパーツが必要なのかは把握している方が多いでしょう。
しかし、太陽光パネルを含め、発電システムをすべて廃棄する場合にはパーツごとの分類や仕組みについて理解・おさらいしておくと、廃棄依頼もスピーディーに行えます。

パーツその1:太陽光パネル

住宅の屋根に設置する太陽光パネルはガラス製のものであり、ソーラーパネルとも呼ばれます。太陽光パネルの材料は基本的に半導体で作られており、カドミウムや鉛といった有害物質も使用されているケースがあるため、産業廃棄物として扱われます。
そのため、廃棄するためのルールも定められており、廃棄するのに最も手間がかかるパーツです。

パーツその2:蓄電池と分電盤

蓄電池は、太陽パネルで収集したエネルギーを溜めて、必要な電気を必要な場所に送る機械です。分電盤は、電気を収集して回路に分ける機械を指します。
例えば、パワーコンディショナーで直流→交流に変えた電気を、分電盤からそれぞれの部屋のコンセントへ送電します。

パーツその3:パワーコンディショナー

太陽光パネルで集めた電気は直流ですが、直流のままでは使用できないため、パワーコンディショナで交流に変換しなければなりません。
パワーコンディショナーは、太陽光パネルで収集した電気を交流に変えるためのパーツです。また、生成した電気を電力会社に送るためにも必要なパーツです。

パーツその4:集電箱・接続箱

集電箱・接続箱と呼ばれるパーツは、生成した電力を直流電気にまとめたうえで、パワーコンディショナへ送るための送るためのものです。

パーツその5:架台

太陽光パネルを屋根に設置するためには、基礎や架台と呼ばれるパーツが必要です。置くタイプの太陽光パネルを設置する際に使用されるものです、一体型タイプでは使用されないケースもあります。
なお、太陽光発電システムに使用する太陽光パネル、パワーコンディショナーといったパーツは、設置する際だけではなく撤去の際にも電気工事士の資格を持った従業員が作業を行うことが一般的です。

太陽光パネルの廃棄方法

太陽光パネルを廃棄する方法と、廃棄する際のポイント・注意点について紹介します。

太陽光パネルはリサイクルできる

太陽光パネルはアルミやガラスを主原料としており、リサイクルできる材料から作られています。そのため、太陽光パネルの一部は資源として再利用できるのです。
さらに、資源としてリサイクルするだけではなく、中古で販売すると理由できることもメリットです。太陽光発電システムがどの程度劣化しているのかによっても異なりますが、国内産の太陽光パネルであれば10年以上使っていた場合でも中古品として販売できる可能性が高いでしょう。太陽光パネルを中古で販売して、収入を得られる可能性があります。

太陽光パネルを破棄する場合には業者に相談しよう

太陽光パネルの材料のなかには有害物質も含まれるため、専門業者に相談する必要があります。また、破損や浸水といった故障している太陽光パネルは、感電する可能性もあるため十分注意が必要です。正しく廃棄するために、撤去作業や廃棄に関しては専門業者に相談しましょう。
また、太陽光パネルには環境に影響を及ぼすカドミウムや鉛などが含まれます。有害物質がどの程度含まれているのかは太陽光パネルの種類によっても違うため、廃棄する際には専門的な技術と知識が必要です。
太陽光発電システムは再生可能エネルギーとして注目されていますが、正しい方法で廃棄しなければ環境に悪影響を及ぼす場合があるため注意しましょう。
なお、災害が起こって太陽光パネルが破損し、やむを得ず自分で撤去しなければならない場合は、厚手のゴム手袋とゴム製の長靴、絶縁処理をした道具を使用して必要最低限の撤去作業を行いましょう。

太陽光パネルを廃棄するための費用

太陽光パネルを廃棄する費用は、およそ10万円、処分費用や運搬用として5万円程度の費用がかかります。
つまり、太陽光パネルを廃棄するのにかかる費用はおよそ15万円程度が相場でしょう。しかし、太陽光パネルの設置枚数によっても異なるため、見積もりを依頼することが大切です。

太陽光パネルの廃棄方法を理解しよう

クリーンエネルギーな太陽光発電システムが注目されており、導入を検討している方、実際に導入している家庭も多いです。太陽光パネルについては、リサイクル技術が発達したことによって廃棄した後もリユースできる可能性があります。
太陽光発電システムの導入を検討している場合には、太陽光パネルやそのほかのパーツの廃棄方法についても理解し、正しい方法で廃棄・リユースしましょう。

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