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太陽光パネルの設置方法は屋根の形によって違う?安全に活用するためのポイント

2021.11.22 お役立ちコラム


住宅を購入したり新築を建てたりした場合、太陽光パネルを設置するかどうか迷っている方もいるでしょう。太陽光パネルは長期間使うものであり価格も高いため、導入した後、安全に問題なく使い続けられるかどうかが重要です。
そこで、安全に太陽光パネルを設置するために、事前に確認しておきたい設置方法や工事日数、トラブル事例とトラブル予防法を紹介します。

太陽光パネルの設置方法

太陽光パネルの設置方法は、屋根の素材ごとに若干異なります。
例えば、屋根の素材として使用されることが多いカラーベストの場合は、屋根に直接穴を開けて金具を設置することが特徴です。穴には、防腐・防水効果が期待できるコーキング処理が行われます。金具を設置した後は再度コーキング加工を施し、フレームを設置します。最後に太陽光パネルを置いて、取り付け工事は完了です。
次に太陽光パネルから住宅の内部への配線工事も実施しますが、配線を保護するために保護管を使う方法が用いられます。保護管を使用することによって、屋根に設置した配線や外壁にある配線が劣化するのを予防するためです。雨風や紫外線の影響でヒビが入ることも多いため、曲線箇所には紫外線対策のために二重になった保護管が使用されます。

屋根の形状ごとに太陽光パネルの設置工程が異なる

太陽光パネルを設置する際には、屋根の形状ごとに設置工程が若干異なります。そこで、屋根の形状ごとの設置方法や、太陽光パネル設置時のポイントを紹介します。
自宅の屋根に、どのように太陽光パネルが設置されるのか、新築する際にどのようなポイントに注意して屋根の形状を決めれば良いのかなどの参考にしましょう。

切妻屋根

2面で作られている屋根は、切妻屋根と呼ばれます。三角屋根の住宅のことであり、雨漏りを予防できるほか、屋根が大きいため太陽光パネルを設置するのに適した形だといえるでしょう。太陽光パネルは東向き、西向きの両面、もしくは南向きの一面に設置することが多いです。太陽光パネルを設置する際には、有効活用できるように太陽光パネルの大きさを工夫することがポイントです。

寄棟屋根

寄棟屋根は、三角形と台形を2枚ずつ使用した計4面の屋根を指します。境界線が多いため、メンテナンスや工事に費用と時間がかかることが特徴です。太陽光パネルを設置する際には、方角をチェックしましょう。寄棟屋根は4面あり設置する場所を選びやすいことがメリットだといえるでしょう。なお、1面の面積が小さいため、効率良く太陽光パネルを設置するために三角形の太陽光パネルを使用するのがおすすめです。

片流れ屋根

片流れ屋根とは、一面の正方形もしくは長方形で作られた屋根を指します。片流れ屋根は工事費用が抑えられることや雨漏りしにくいことがメリットですが、排水が詰まりやすい点に注意しなければなりません。そのため、ほかの屋根の種類と比べて雨樋のメンテナンスが必要になるでしょう。屋根の面積は大きいため、太陽光パネルをたくさん設置できることが特徴です。

陸屋根

陸屋根とは水平な屋根のことであり、平屋根とも呼ばれています。屋根に斜めの部分がなく雨漏りしやすいことがデメリットであり、防水処理をしなければならないことから、太陽光パネルを設置する際に追加費用がかかることが多いです。
しかし、太陽光パネルを設置する際に方角を意識せずに設置できることが魅力だといえるでしょう。南向きに課題を設置すれば、効率よく太陽光発電が行えます。

太陽光パネルの設置工事にかかる日数や費用

太陽光パネルを設置する際に確認しておきたいポイントが、工事にかかる日数と費用です。
屋根の方角、屋根の素材、面積ごとに適した太陽光パネルの種類が異なるため、設置工事にかかる費用も異なります。設置工事費用の相場としては、1kWあたりおよそ40万円といわれているため、相場を基に業者にシミュレーションを依頼しましょう。
見積もりを依頼した際、1kWあたり40万円よりも大幅に金額が高い場合には内訳を確認することが重要です。なお、システムの容量や設置する状況によっては1kWあたり40万円以上になることもあるため、詳細を確認する必要があります。
また、設置工事の日数は、足場の組み立てに1日、太陽光パネルの設置や配線工事で2日、足場の解体に1日と、合計4日ほどが目安です。足場が不要な場合もあり、設置工事にかかる日数も住宅の状況によって異なります。

太陽光パネルの設置工事で注意したいトラブル

太陽光パネルを設置した後、活用時にトラブルが起こるケースは少なくありません。太陽光発電システムを活用できないだけではなく、近隣トラブルに発展することもあるため注意が必要です。
そこで、太陽光パネルを設置した後に起こる可能性が高いトラブル事例を紹介します。事例をチェックして、トラブルを防ぐための参考にしましょう。

雨漏りする

太陽光パネルを設置した業者が正しい方法で工事をしないと、雨漏りが発生する可能性があります。屋根に正しい方法で防水加工を行っていなかったり、瓦に傷がついたりといったことが原因で雨漏りするケースが多いため注意しましょう。
太陽光パネルの設置実績が豊富な業者に依頼すればミスは起こりにくいため、太陽光パネルの施工実績をチェックすることが大切です。
また、万が一雨漏りをした場合でも、設置業者の雨漏り保証や施工保証があれば無料で保守や点検を行ってもらえるため、補償内容についても確認しておく必要があります。

火災が起こる

太陽光パネルのホットスポットが原因で、火災が起こる可能性があります。太陽光パネルのホットスポットは、パネルの上に鳥の糞がついたり葉っぱや物が落ちたりすることによって影ができ、影になっている部分のセルが電流を止めてしまい発熱して起こるトラブルです。
ホットスポットがあると発電量が下がるうえに、火災が起こる可能性もあるため非常に危険です。ホットスポットは見た目で分かりにくいため、サーモグラフィーを使って温度をチェックする必要があります。太陽光パネルを設置した後は定期点検を行い、安全に運用することが重要です。

反射光で近隣トラブルが起こる

太陽光パネルから光が反射して、近隣住民とトラブルになるケースがあります。太陽光パネルを設置する前に反射光の計算をすることが可能なため、設置前に業者に確認してもらうことが大切です。
なお、自分から計算を依頼することも重要ですが、業者の作業内容に反射光の計算が含まれており、周辺の住宅やビルへの影響がないかを積極的に確認してくれる業者に設置を依頼しましょう。

パワーコンディショナーの故障

太陽光パネルは30年ほど使用できますが、パワーコンディショナーは10年ほどを目安に買い替える必要があります。パワーコンディショナーは、フィルターの目詰まりが原因で経年劣化することが多いです。メンテナンスをしなければ、10年も経たずに動作不良を起こす場合があるため注意しましょう。

屋根の形状に適した太陽光パネルを設置しよう

太陽光パネルを設置し、活用するためには、屋根の形状に適しているか、屋根のどの部分に設置するかを十分に検討することが大切です。また、設置後のトラブルを防ぐために優良業者に依頼することも重要だといえます。
設置環境や、運用方法ごとに適した太陽光パネルを提案・設置してくれる業者に依頼をしましょう。

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