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太陽光発電システムの糞害対策3つ!糞害による設備の劣化を防ごう
太陽光発電システムを導入していると、「鳥の糞害が起こっている」「太陽光発電システムに鳥が住み着いてしまった」など、鳥の被害に関する悩みを持つ人も多いです。特に糞害に関しては、太陽光発電システムにトラブルが起こったり衛生面で悪影響を及ぼしたりするため、太陽光発電システムを設置している場合には糞害対策をすることが大切です。
糞害によって太陽光発電システムにどのような影響を及ぼすのか、また、すぐにできる糞害対策を3つ紹介します。
鳥の糞害による太陽光発電システムへの悪影響
鳥の糞害によって太陽光発電システムにどのような悪影響を及ぼすのか、太陽光パネルの表面と裏面で起こる2つのトラブルについて紹介します。
太陽光発電システムの表面に起こるトラブル
太陽光発電システムの表面に起こるトラブルとしては、糞害そのものと騒音トラブルが挙げられます。糞害に関しては、鳥が落とす糞によって太陽光パネルが汚れて発電効率が落ちる場合があるでしょう。また、糞が付着することで金属塗装が腐る場合もあるため注意が必要です。
さらに、鳥が住み着くと鳥が飛ぶ数が増え、鳴き声による騒音が起こることがあります。太陽光発電システムに鳥が住み着いてしまうことによって起こる被害についても認識しておきましょう。
太陽光パネルの裏面で起こるトラブル
太陽光パネルの裏で起こるトラブルとしては、衛生面で悪影響を及ぼすことや機械が故障することが挙げられます。
太陽光パネルは、鳥が天敵から身を守ったり雨風をしのげたりするため、太陽光パネルの裏面に住み着くケースが多いです。鳥が住み着いた結果、糞の量が増え、衛生面で悪影響を及ぼすでしょう。また、鳥の糞はアレルギー物質や病原体が含まれていることがあるため、十分に注意しなければなりません。
さらに、鳥が住みついて巣が大きくなることによって雨水が流れにくくなり、衛生的に悪影響なだけではなく雨漏りの被害が起こる場合もあります。
太陽光パネルの裏側で起こるトラブルは、目に見えない場所で被害が広がるケースが多いです。鳥が太陽光パネルの配線を破くことによって機械が故障したり、発電効率が大幅に減ったりすることもあるため注意しましょう。
太陽光発電システムの糞害対策3つ
鳥の糞害対策をするうえで大切なことは、太陽光パネルに鳥が住み着かないようにすることです。鳥が住み着くと、1度対策をして糞害被害が減ったとしても再度鳥が戻ってきてしまい、対策が困難になる場合があります。
糞害対策を行って一時的に効果があれば良いですが、効果を全く得られない場合も多いため、手間と費用が無駄になってしまうケースも少なくありません。そこで、すぐに行えて糞害対策としての効果が高い方法を3つ紹介します。
①忌避剤を導入する
忌避剤は、ジェルタイプや固形タイプ、スプレータイプなど複数の種類があるうえに使いやすいことがメリットです。ただし、屋根の上に登って設置しなければならないため、安全性を確保したうえで作業をしなければなりません。
②電気が流れる柵を設置する
鳥を傷つけないような弱い電気が流れる柵や、ネットを設置する方法が有効です。電気ショックによって、鳥に「危険な場所である」ことを覚えさせると鳥が住み着かなくなり、糞害被害も減るでしょう。ただし、効果を得やすいですが価格も10万円以上と高いことがデメリットです。
③太陽光発電システム専用のフェンスを設置する
太陽光発電システムの糞害対策専用フェンスを設置する方法も有効です。通常、フェンスを取り付けるための金具は全てステンレス製で作られており、耐久性に優れているため長期間活用できます。また、太陽光発電システム専用のフェンスは取り付けられる金具の種類が豊富であり、屋根がフラットな場合や瓦屋根など、形状に適した金具を選べることが特徴です。
さらに、鳥用のフェンスは業者に依頼せず購入者が自分で取り付けることを想定しているため、曲げる、切るなど屋根の状態に合わせて手軽に加工できます。
太陽光パネルは、部品に穴を開けた場合メーカーの保証対象外になりますが、フェンスを設置するだけであれば穴を開ける必要はないためメーカー保証維持することが可能です。加えて、フェイスは簡単に取り外せるため、太陽光パネルをメンテナンスする際の取り外しに手間がかかりません。
無許可で鳥を駆除しないよう注意が必要
太陽光発電システムの糞害被害を受けており、住みついた鳥を駆除する場合には、自治体に申請しましょう。野鳥は法律によって守られており、鳥の卵や雛を無許可で処分すると法律違反になるため注意しなければなりません。
ただし、自治体は撤去の許可をするだけであり、撤去は自分で行う、もしくは専門業者に依頼する依頼する必要があります。
糞害対策をして太陽光発電システムを十分に活用しよう
太陽光発電システムのパネルへの糞害対策は、高い場所で作業しなければならないため注意が必要です。自分で行える対策を検討し、安全性を確保したうえで太陽光発電システムの糞害対策を行いましょう。