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太陽光発電に必要なソーラーパネルの役割や寿命は?長期間使うためのポイント
太陽光発電で必要なソーラーパネルはどの程度の大きさなのか、どのくらいの期間使用できるものなのか、詳しく知らないという人も多いのではないでしょうか。ソーラーパネルを含めた太陽光発電システムは、安い買い物ではありません。
これから太陽光発電システムの導入を検討している場合、ソーラーパネルの寿命、メンテナンス方法などについても理解したうえで検討することが大切です。そこで、太陽光発電システムの設備のひとつであるソーラーパネルの寿命、長期間安全に使用するために不可欠なメンテナンス方法について詳しく解説します。
太陽光発電システムのソーラーパネルとは
ソーラーパネルとは太陽電池をつなげたパネルであり、最も小さい単位を「セル」、セルを繋げた設備をパネルやモジュールと呼ぶことが一般的です。
ソーラーパネルが太陽光を吸収し、太陽光発電システムの各設備で家庭で使用できる電力に変換して、回路に送られます。つまり、太陽光発電システムで電力を生成するにあたり、ソーラーパネルが非常に重要な役割を果たすのです。
近年、一般家庭の住宅の屋根にソーラーパネルを設置しているケースが増えています。また、効率的に沢山の電力を生成するために、広い土地に多くのソーラーパネルを配置して電力を生成する「メガソーラー」といった太陽光発電施設も増えていることが特徴です。
ソーラーパネルはどのくらいの期間使えるのか
ソーラーパネルの寿命は、およそ20年とされています。寿命が長いソーラーパネルでは30年程度使用できる製品も設備もあり、正しくメンテナンスを行なっていれば長時間太陽光発電システムを使用できるでしょう。
しかし、寿命が長いソーラーパネルと謳っている商品でも、何十年も確実に太陽光発電システムを使用できるわけではありません。ソーラーパネルの寿命は20~30年と長いですが、経年劣化することによって機能性が低下するケースはあります。ソーラーパネルが経年劣化すると、発電効率が低下したり、設置直後と比較すると発電量が減ったりすることが一般的です。
太陽光発電システムのソーラーパネルを長持ちさせよう!正しいメンテナンス方法
ソーラーパネルを長時間使用し、多くの電力を生成するためにはメンテナンスを行うことが重要です。そこで、太陽光発電システムのソーラーパネルを長時間使用するためのメンテナンス方法について紹介します。
4年に1回は定期点検を行う
太陽光発電システムのソーラーパネルを設置した直後の発電量を可能な限りキープするためには、メンテナンスが不可欠です。例えば、10kw以下の住宅用ソーラーパネルは最低でも4年に1回はメンテナンスをする必要があります。発電効率に直接影響を及ぼすパワーコンディショナーやソーラーパネルのメンテナンスは、特に重点的に行うと良いでしょう。
また、外に設置するソーラーパネルは埃や鳥の糞といった汚れが付着しやすく、風で飛ばされた石や枝が原因でソーラーパネルの表面に傷がつくケースも少なくありません。ソーラーパネルの表面に傷がつくと水分が入り、内部の電気系統が傷むため故障につながります。
ソーラーパネルそのものは屋根に設置しているケースが多いため、自分でメンテナンスやチェックをするのは難しいものです。専門業者に依頼してメンテナンスを行うことによって、効率的に長期間安全に使用することにつながります。メンテナンスの費用は3~7万円ほどかかりますが、長期間安全に使用するためには必要な出費だといえるでしょう。
黄砂や花粉はメンテナンスできれいにする
春になると、黄砂や花粉が原因で車の窓が汚れたという経験がある人も多いのではないでしょうか。太陽光発電システムのソーラーパネルについても、黄砂や花粉で汚れるため掃除をすることが大切です。
ソーラーパネルが汚れた状態になっていると、太陽光が設備の内部に届かなくなり発電量が低下します。太陽光発電システムを効率良く使用するためにも、黄砂や花粉の時期には専門業者にメンテナンスを依頼しましょう。
ワイパーやほうきを使って自分でメンテナンスできるのではと考える人も多いですが、スムーズに掃除できなかったりソーラーパネルを傷つけたりする場合があるため注意が必要です。また、ソーラーパネルの内部は複雑な造りになっているため、自分でメンテナンスをして故障させるリスクがあります。
売電収入を上手に活用し、メンテナンス費用に当てて、専門業者に清掃を依頼すると良いでしょう。
太陽光発電システムのソーラーパネルはメンテナンスをしながら大切に使おう
ソーラーパネルは「半永久的に使用できるもの」というイメージがあり、正しいメンテナンスを行わないケースも少なくありません。しかし、メンテナンスをしなければ発電効率が低下したり、寿命が短くなったりします。
これからソーラーパネルや太陽光発電システムを導入する場合、製品の寿命や価格のほか、メンテナンス方法・費用も加味して導入する製品を選びましょう。