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テスラ・モーターズ・ジャパンは2020年の春から国内で家庭用蓄電池「パワーウォール」の設置を開始すると発表しました。そこでテスラの蓄電池パワーウォールの魅力や特徴について詳しく解説します。

テスラの蓄電池の特徴

テスラの蓄電池は、他のメーカーの蓄電池と比較してどのような特徴があるのでしょうか。主な特徴と、魅力について紹介します。

価格が安い

テスラの蓄電池は13.5kwhと容量が大きい商品ですが、価格がおよそ82万円であり、系統連系システムはおよそ16万円です。国内で普及している家庭用蓄電池は1 kwh につき20万円が相場ですが、テスラの蓄電池は1 kwh あたりおよそ7万円と非常に価格が安いことが特徴です。政府は「2020年に1 kwh当たり22万円という相場を9万円に下げる」という目標を発表しましたが、テスラの蓄電池パワーウォールは政府が掲げた目標を大幅に超えるものでした。

スマートフォンで管理できる

一般的な蓄電池のシステムは、モニターを設置し、放電や充電を確認しながら管理します。しかし、テスラの蓄電池は放充電の制御といった機能制御システムを設置することで、スマートフォンで管理できることが特徴です。
太陽光発電システムの発電量や蓄電池の放充電量などのチェックに加えて、発電した電気を自家消費・売電するなどのモード変更もスマートフォンの専用アプリで選択・管理できます。
なお、システムそのものは分電盤と接続するものであり、大きさは38×58×12.7cm、 重さは11.4 kgです。また、屋外と屋内どちらにも設置できます。

13.5kwh、200vに対応している

テスラの蓄電池であるパワーウォールは最大7kw、連続出力は5kwです。なお、日本で販売している家庭用蓄電池については4～16.5kwhなど様々な商品がありますが、13.5kwhは国内の商品のなかでも大容量だといえるでしょう。容量を増やしたい場合には最大で10台まで並列で拡張可能であり、電気の使用量が大きい家庭や大規模な施設にも設置できます。
また、停電が起こった際には系統と接続を断ったうえで、蓄電池から電力供給へ自動で変更する機能も搭載されています。最大で80アンペアにバックアップでき、IHやエアコン、電子レンジといった200Vの家電製品も使えることが魅力です。
蓄電池は100Vしか対応できない商品が多いため、テスラの蓄電池であるパワーウォールの機能によって使用できる家電製品が増えることはメリットです。

テスラの蓄電池の寿命

メーカーごとに蓄電池の寿命（サイクル回数）を明示しているケースがありますが、テスラの蓄電池は寿命やサイクル回数が公表されていません。しかし、保証期間は10年間で、容量は80%まで保証しています。
基本的に国内で普及している蓄電池の寿命は16年、サイクル回数は6,000回です。近年では12,000サイクルまで使用できる蓄電池も販売されているため、使用方法によってはテスラ以外の蓄電池でも長時間・節電効果を得られるでしょう。

テスラの蓄電池施工に関する注意点

テスラの蓄電池を屋内に設置しようと検討している場合には、施工に関して注意が必要です。テスラの蓄電池は壁掛けタイプであり、コンクリートの壁ではなく木でできた壁の場合は、壁を強化するための施工を行わなければなりません。壁を強化する施工に関しては費用が非常に高いため、初期費用が上乗せされる場合があります。
テスラの蓄電池は壁掛けできない場合には基礎工事を行い、床に置くことも可能です。ただし、床置きの場合、地震が起こった際に蓄電池が倒れる危険性があります。費用や安全面を考慮すると、屋外で設置した方が良いでしょう。
屋外に蓄電池を設置する場合、直置きすると倒れる場合があるため転倒防止の施工が必要です。通常国内で販売されている蓄電池の施工費用はおよそ30万円ですが、テスラの蓄電池の施工費用はおよそ55万円と若干高額になる点を理解しておきましょう。

テスラの蓄電池を導入できる時期とは

テスラの蓄電池は販売店で購入するのではなく、テスラジャパンの公式ホームページでパワーウォールの予約を受け付けています。しかし、今後はテスラが認定した施工業者が設置や販売を行うことになると発表しました。
また、現在の予約数は公開されていませんが、予約をする家庭が非常に多く、申し込んでも実際に設置できるまでには時間がかかる可能性が高いです。なお、予約分の施工開始は2021年の4月以降とされています。

テスラの蓄電池も候補に入れよう

太陽光発電システムを導入しており、蓄電池の併用も考えている場合、様々なメーカーの商品を比較する必要があります。テスラの蓄電池は発売が開始されたばかりであり、設置完了までには多少の時間がかかることがデメリットです。
しかし、価格は安く、高性能でコストパフォーマンスが良い点はメリットだといえます。これから蓄電池を導入する場合にはテスラの製品も候補に入れ、予約状況や導入可能時期の最新情報をチェックしてみましょう。