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太陽光発電システムはメンテナンスが必要?メンテナンスをしないリスクとは

2020.11.28 お役立ちコラム


太陽光発電システムは、トラブルや壊れるリスクが低いことからメンテナンスが必要ないともいわれる発電システムです。しかし、長期間安全に使い続けるために、一定期間に1度メンテナンスを行うことが行う必要があります。

また、2017年に施行されたFIT法においては、メンテナンスや太陽光発電システムシステムの撤去処分についても設備認定対象になっていることがポイントです。太陽光発電システムの設備をしっかりとメンテナンスし、運用していない場合は認定が取り消される場合もあるため注意しましょう。

そこで、太陽光発電システムのメンテナンスの必要性や、メンテナンスの内容、方法について解説します。

太陽光発電システムにはメンテナンスが必要

太陽光発電システムは「メンテナンスが必要ない」といわれるケースがありますが、実際にはメンテナンスが必要です。

メンテナンスを行わないことによって様々のトラブルが起こる可能性があるうえに、資源エネルギー庁が作成した資料やガイドラインにもメンテナンスや安全に設備を運用するための点検について明記されています。

そのため、太陽光発電システムはメンテナンスが必要ないものではなく、メンテナンスを行わなければならないものだと認識しておきましょう。

太陽光発電システムのメンテナンスとは

太陽光発電システムのメンテナンスは、主に定期点検とモジュールメンテナンスの2つに分かれます。

定期点検

資源エネルギー庁の資料では、「定期点検は4年に1回以上行うもの」とされています。定期点検の費用については、1回の点検が2万円前後です。例えば、20年間太陽光発電システムを利用する場合には定期点検に10万円ほどの費用がかかります。

定期点検は、長時間発電量を保つため、また、安全に運用するために定期的に実施することが勧められているだけであり、法的に義務付けられているものではありません。

しかし、太陽光発電システムは屋外に設置する設備です。長期間使用していると自然災害や気象状況の影響を受けるため、不具合が起こったり安全に運用できなくなったりする可能性があります。長期間、安全かつ安心して太陽光発電システムを使用するためにも、定期点検を行った方が良いでしょう。

モジュールメンテナンス

モジュールは耐久性に優れたものですが、トラブルが起こったり故障したりする可能性はあります。強い雨や風、雪、落雷といった気象条件によって、太陽光パネルそのものが壊れることがあるのです。また、モジュールが汚れているとトラブルが起こる場合があるため注意しましょう。

例えば、鳥の糞がモジュールに着いた状態で長期間放置していると影ができ、モジュールの発電箇所が壊れることにつながります。太陽光発電システムは汚れが溜まったり経年劣化したりすることで発電量が少しずつ下がるものです。

しかし、太陽光発電システムの発電量自体は日照時間、季節ごとに異なり、一定でないことも特徴です。発電量が一切なくなれば故障していることを予想できるものの、少しずつ発電量が下がっていくとトラブルに気づきにくいため注意しなければなりません。

さらに、モジュールはトラブルが起こったり故障したりしても確認しにくい屋根に設置されています。そのため、早い段階でトラブルに気づいたり、トラブルを予防したりするためにも、一定期間に1度メンテナンスを行い、故障やトラブルが起こっていないか確認することが大切です。

太陽光発電システムを自分でメンテナンスする方法

太陽光発電システムは、トラブルや故障に気づかない状態で長期間放置してしまうと、発電量が大幅に低下したり発電できなくなったりといった大きなトラブルにつながるため注意が必要です。

そこで、太陽光発電システムを自分でメンテナンスする方法やチェックする方法について紹介します。

日常的に行うべき点検

日常的に点検すべき場所は、パワーコンディショナーが挙げられます。太陽光発電システム本体が汚れている、フィルターが目詰まりしている、異音や振動がする、不快な臭いがする場合には、自分でも確認することが可能です。

本体が汚れていたりフィルターが目詰まりしていないか、足場を使って目視でチェックしましょう。接続箱やケーブルといった配線関連も確認し、腐っていたり汚れていたりしないかを点検します。

また、日頃からモニターを確認し、異常がないかどうかを意識することが重要です。定期的に点検していれば、大幅に発電量が下がっていなくても、少し発電量が下がっただけで異変に気づきやすく、大きなトラブルを予防できます。

メーカーが行う点検

自分でメンテナンスをして気になる点があった場合には、メーカーが行なっているメンテナンスサービスや定期点検を依頼しましょう。メーカーによっては、一定期間無料で点検を行っているケースがあります。メンテナンスが有料の場合には見積もりを依頼し、費用を確認したうえで検討することも大切です。

太陽光発電システムのメンテナンス費用も含めてコストを計算しよう

太陽光発電システムは比較的故障しにくい設備であり、メンテナンスは必要ないと考えていたり必要性を理解していなかったりするケースが多いです。

そのため、太陽光発電システムにトラブルが起こったり故障したりした場合に、想定外の費用がかかることに悩むケースも少なくありません。

太陽光発電システムを設置する場合には、設置した後にどの程度のメンテナンス費用がかかるのかも含めて費用を計算することが重要です。

基本的に、太陽光発電システムは設置後10年程度使用します。そのため、太陽光発電システムを設置した後のメンテナンスやランニングコストに関しても知識を身につけておくことが重要だといえるでしょう。

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