NEWS新着情報

COLUMN
お役立ちコラム

JET認証とは

2022.11.04 お役立ちコラム

JET認証とは

住宅用蓄電システムの性能を確認するときに、知識の一つとして知っておいてほしいのがJET認証です。一般社団法人電気安全環境研究所が実施している安全性を評価する認証のことで、JET認証を受けている製品であれば安全性が確保されていると判断することができるからです。

そこで今回のコラムでは、JET認証について深掘りするほか、その他に知っておきたい認証についても解説していきます。

JET認証は安全性や品質の基準をクリアした証

日本国内で市販されている製品などには、第三者機関による審査済みを証明するマークが記載されていることがあります。最も知られているのは「JISマーク」ですが、そのほかにも「SGS認証」「TUV認証」といった第三者機関による認証制度もあります。

これらの認証制度のうち住宅用蓄電システムや太陽光モジュールをはじめ、さまざまな電力設備の安全性を評価しているのが「JET認証」です。JETとは一般社団法人電気安全環境研究所の略称で、同研究所が設備試験や工場調査などを行い、要件を満たしたものに対して認証を発行しています。つまり「JET認証」を受けていれば、品質や安全性などにおいて基準をクリアしている製品だということがわかるのです。

国内大手メーカーが開発・販売する住宅用蓄電システムなどの製品は、ほとんどこのJET認証を取得していると考えても問題ありません。それくらい広く認められた認証制度なのです。国の補助金などを検討している場合、このJET認証を受けた製品(またはそれに準拠すると認められた製品)でなければ補助金を受給できないことがあるほどです。

次の項目では、この一般社団法人電気安全環境研究所が行う認証サービスについて、より詳しく解説していきます。

電気安全環境研究所が提供する認証サービス

一般社団法人電気安全環境研究所では大型蓄電システムに対して行うJET認証のほか、リチウム電池などさまざまな電気製品に対する認証システムを提供しています。それぞれについて具体的に紹介していきましょう。

S-JET認証

一般社団法人電気安全環境研究所が行う認証サービスのうち、最もよく知られた認証は「S-JET認証」です。この「S-JET認証」をクリアした製品についているのがS-JETマークです。

Sマークとは、製造事業者や輸入事業者が第三者の認証を受けた電気製品に表示する安全マークです。 複数の認定機関が、認証制度に関する製品の試験や工場の品質管理に関して調査を行っていますが、S-JETマークはそのうちの一つです。

対象品目は、電気用品安全法の対象となる配線器具や直流電源装置、冷蔵庫、洗濯機、テレビなどすべての電気製品や部品などです。2008年からリチウムイオン蓄電池が電気用品安全法の規制対象となっていることから、蓄電池に用いられるリチウムイオン蓄電池などもS-JET認証についての審査も行っています。

S-JET認証は法律で義務付けられたものではありませんが、製品の信頼性を高めることができるため、リチウムイオン蓄電池の購入を検討する場合はS-JET認証の有無なども判断材料になります。

定置用大型蓄電システム(量産品)認証

蓄電池システムの安全性を規定した国内規格には「JIS C 4441」がありますが、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE、ナイト)が主導した蓄電池システムの安全性に関する国際規格「IEC 62933-5-2」に対応したものです。

一般社団法人電気安全環境研究所では、この「JIS C 4441」の規格に則って、定置用大型蓄電システム(量産品)認証として認証サービスを行っています。審査方法は、システム全体に対して行ったリスクアセスメントの結果、サブシステム単位での製品試験・認証などを組み合わせ、定置用大型蓄電システム全体の規格へ適合性を確保していきます。適合した製品の場合は、JETオリジナルの認証マークが付与されています。通常、市販されている住宅用蓄電システムは、このJETオリジナル認証マークが表示されています。

部品認証

電気製品の安全性を確保するには、製品に使用されている部品の安全性の確保も必要と考えられます。そこで一般社団法人電気安全環境研究所などで行っているのが部品認証サービスです。

例えば、リチウムイオン蓄電システムの認証を取得しようとした場合、部品として認証されたリチウムイオン蓄電池を使用している場合、正しい組み合わせで使用されているかという評価を行います。一方、部品として認証されていないリチウムイオン蓄電池を使用したとした場合、30以上のサンプルによって試験を行うこともあります。つまり部品認証を受けている部品を使用しているのと、使用していないのとでは部品の規格適合性の評価が簡略化できるのです。

少し難しいですが、このような詳細な知識を持っていると、蓄電池を導入する際に何かと役に立つことになります。

蓄電池を導入するならJET認証がついている製品を

JET認証は、蓄電システムの安全を確保するための認証システムです。国内主要メーカーが開発し、販売しているほとんどの蓄電池は、JET認証をクリアした製品と考えられます。そのため国内メーカーの蓄電池を購入するのであれば、JET認証を取得しているはずです。

しかし稀にJET認証を取得していない製品もあります。蓄電池を検討する際には、性能や価格などはもちろん、安全性を確保するという意味でもJET認証を取得しているか確認するようにしましょう。

エコそらくんでは京セラやPanasonic、OMRONなど大手メーカーの蓄電池を取り扱っております。また製品を選ぶ際に大切な、環境や消費電力量、ライフスタイルに合わせた提案をさせていただきます。

取扱い蓄電池についての詳細はこちら

最新記事