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お役立ちコラム
家庭に適した蓄電池を選ぼう!蓄電池の種類とそれぞれの特徴
蓄電池は、種類ごとに使用可能時間や使用用途が異なります。蓄電池は主に4つの種類があるため、それぞれの特徴について確認し、どの蓄電池を導入するのかを検討しましょう。
蓄電池の種類ごとの違いと、蓄電池を導入するメリットやデメリットについても紹介します。
蓄電池の種類とそれぞれの特徴
蓄電池の種類と、蓄電池ごとの特徴について紹介します。
鉛蓄電池の特徴
鉛蓄電池は、非常用バックアップ電源として使用されるケースが多いです。1度充電して全て使い切るまでを「1サイクル」とした場合に、鉛蓄電池の使用可能サイクルはおよそ3,100回、使用可能時間はおよそ17年程度とされています。
鉛蓄電池は開発から100年以上経過していますが、現在でも主力商品として使われている蓄電池です。なお、使用後にすぐに充電せず放置したり過放電したりすると、経年劣化が早まるため注意しましょう。
リチウムイオン電池
リチウムイオン電池は、スマートフォンやノートパソコンといったモバイル端末の蓄電池として使用されています。使用可能サイクルは4,000回と多く、使用可能時間はおよそ10年です。
リチウムイオン電池は一般家庭で非常に多く使われている蓄電池であり、大容量の商品の開発や使用可能期間を延ばすための研究が進められています。長期間活用するために、温度が高い場所で使わないように注意しましょう。
ニッケル水素電池
ニッケル水素電池は、鉄道の蓄電設備として使われていたり乾電池タイプの蓄電池に活用されています。使用可能サイクルはおよそ2,000回、ニッケル水素蓄電池は寿命がおよそ6年と、蓄電池の種類のなかでも短いことが特徴です。
さらに、温度が高い場所で使ったり使うことによって経年劣化が進むため注意しましょう。
NAS電池
NAS電池は、再生エネルギーの出力を安定させるための対策や、規模が大きな電力貯蔵施設などで使用されます。使用する際の温度は300度と非常に高く、有機電解液を使っているため安全に使用するための対策も行わなければなりません。
しかし、蓄電池を作るための資源が豊富であり寿命が長いこと、充電や放電の効率が良いことから、今後工場をメインに普及する可能性が高いです。
家庭に適している蓄電池の種類とは
家庭で使用するのに有効な蓄電池の種類としては、リチウムイオン電池が挙げられます。リチウムイオン電池はコンセントに挿すだけで使えるため工事の必要がないタイプや、太陽光発電システムと連携可能なタイプなど種類が豊富です。
コンセントに挿すだけで使えるものは、蓄電池そのものに付属しているコンセントにつなぐだけで、停電時に照明や家電製品を使用できます。太陽光発電システムと連携可能なタイプは、照明や家電製品と蓄電システムをつないで停電時にバックアップ電源として使用可能です。
蓄電池を導入するメリットとデメリット
そもそも蓄電池を導入することにメリットはあるのか、デメリットも合わせて紹介します。
メリット
蓄電池を導入するメリットは、深夜の電気料金が安い時間帯に電力を蓄えて、電力が高い昼間の時間帯に使うことによって電気料金を節約できることが挙げられます。
さらに、太陽光発電システムと連携することで昼に太陽光発電システムで発電した電力を使ったうえで、余った部分を蓄電池に貯めて夜に使えるため自家消費可能です。停電が起こった際に太陽光発電システムを自立運転にして蓄電池に電気を貯めれば、時間帯を問わず電気を使えるので災害時の備えにもなるでしょう。
デメリット
蓄電池は設置するスペースを確保しなければならない点にも注意しましょう。蓄電池の種類ごとに異なりますが、屋内用・屋外用・塩害タイプ・寒冷地タイプなど複数の種類があり、サイズにも違いがあるため、蓄電池を設置するスペースを空けたうえでサイズをチェックしましょう。
また、家庭用の蓄電池は価格が価格が下がっていますが、蓄電池の容量ごとに価格に違いがあります。例えば、1kwhの蓄電池であれば50万円ほど、3kwhの場合は100万円ほどなど、蓄電容量が大きいものほど金額も高くなることが特徴です。家電製品を使用したい場面で問題なく使えるよう、十分な容量のものを選ぶ必要があります。蓄電池そのものの購入価格以外にも、基礎工事、配線工事などが必要な場合もあるため、見積もりを依頼しましょう。
なお、自治体によっては補助金制度を設けている場合があります。補助金制度の内容や金額などは自治体ごとに異なるため、蓄電池を導入蓄電池の導入を検討している場合には補助金制度についても確認しておきましょう。
ライフスタイルにあった種類の蓄電池を導入しよう
蓄電池の種類ごとに蓄電容量には違いがありますが、家庭で使用する場合は1kw~12kWhまであり、商品のバリエーションが豊富です。また、サイクル回数にも違いがあります。例えば、リチウムイオン電池の場合、充電や放電できる回数が寿命を迎えると蓄電容量が減るため新しいものに交換しなければなりません。商品ごとに充電や放電可能なサイクル回数には違いがあるため、ライフスタイルや使用目的に適した蓄電池を選びましょう。