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家庭用蓄電池の基本的な使い方を徹底解説

2023.09.25 お役立ちコラム

家庭用蓄電池

電気料金が安くなる家庭用蓄電池ですが、どのように使うと最適なのか、どのような仕組みで安くなるのかわからない方も多いでしょう。

導入した後で困らないためにも、今回のコラムでは家庭用蓄電池の基本的な使い方を徹底的に解説いたします。

 

家庭用蓄電池のメリット

家庭用蓄電池には大きく2つのメリットがあります。どう使うとメリットが最大になるか知るために、まずは家庭用蓄電池のメリットから理解しておきましょう。

 

電気料金が安くなる

家庭用蓄電池を導入する最も大きなメリットは、電気料金が安くなることです。使用する時間帯によって料金単価が異なるプランを活用することで、同じ電気使用量でも電気料金を安くすることができるのです。

具体的には、「ピークシフト」や「ピークカット」という活用方法で電気料金を安くすることができます。

家庭用蓄電池の詳しいメリットについては「家庭用蓄電池の需要増!蓄電池を導入するメリットと選び方」を、ぜひお読みください。

 

災害時にも電気が利用できる

家庭用蓄電池のもう一つのメリットは、災害によって停電が発生した時も電気が使用できることです。

例えば、情報を得るために必要なテレビやラジオ、携帯電話などが使え、さらに冷蔵庫や電子レンジ、コンロなども使えるため食事を摂ることもできるのです。また、夏はエアコン、冬はストーブなども、蓄電池があることで使用することができます。

 

家庭用蓄電池で電気料金が安くなる仕組み

前述したように、家庭用蓄電池で電気料金が安くなるのは「ピークシフト」や「ピークカット」という活用方法を用いるからです。具体的に説明していきます。

 

ピークシフトとは電気料金の安い時間帯に電気を貯めておくこと

各電力会社では、電力使用量が多い時間帯と少ない時間帯とで料金単価が異なるプランを用意しています。電気使用量は、平日では午前6時くらいから徐々に増え出し、午前10時頃のピークを迎えます。その後、午後5時頃からまた増え出し、午後8時頃には再びピークに近い使用量となります。

反対に、一般的には就寝の時間帯となる翌午前0時〜午前6時までは1日のうちで最も電力使用量が少ない時間帯となっています。

家庭用蓄電池では、料金単価の安い時間帯に電気を貯めておき、料金単価の高い時間帯の電気をできるだけ使用(購入)しないようにすることができます。そのため、毎月の電気料金を安くすることができるのです。これがピークシフトという活用方法です。

 

ピークカットすることで基本料金を安くする

ピークカットとは、1日のうちで最も電気使用量が多い電気の使用をカットすることで、電気料金を下げる仕組みです。電気の基本料金のうち契約電力は、過去1年間で最も電気を使用した30分間の使用量である「最大デマンド」によって決まります。そのため1日の最大電力使用量を削減することができれば、最大デマンドを削減することができるのです。

基本料金を算出する計算式は下記になっています。

基本料金=単価×契約電力(最大デマンド)×力率割引

蓄電池では、朝や夕方などの電力使用量が大きくなる時間帯に蓄電池に貯めた電力を使用するなどの設定ができます。つまり電力使用量を平準化することができ、最大デマンドを下げることができるのです。そのため、電気の基本料金を下げることが可能なのです。

 

家庭用蓄電池に設けられている4つのモード

家庭用蓄電池には、特定のモードを設定した上で稼働させる製品がほとんどです。つまり、上記のメリットをどのように生かすかを、モード設定によって選ぶことになるのです。詳しく解説していきます。

 

経済優先モード

経済優先モードとは、安い夜間電力を蓄電することで電気料金を安くすることができるモードです。一般的には、電気料金の安い深夜の電力を蓄電池に貯め、電気料金が高い日中に蓄電池の電気を使用することで、電気料金を安くすることができます。いわゆるピークシフトを活用することができるモードです。

 

蓄電優先モード

蓄電池のもう一つのメリットである非常時に備えたい場合に利用するモードです。家庭用蓄電池では、蓄電の残量をコントロールすることができますが、蓄電残量が大きくなるように設定することができます。こうした仕組みのため、災害が発生した際に蓄電残量が少ないといった事態に陥ることはないのです。

 

環境優先モード(グリーンモード)

主に太陽光発電システムと接続している際に使用するモードです。日中、太陽光発電で発電した電気を蓄電池に貯めて、夕方以降に使用するモードです。前述した経済優先モードで太陽光発電と接続させた場合、売電することを優先しますが、その反対に電力を自給自足するのに適したモードです。

 

自立運転モード

停電が発生した際に、蓄電池に貯めた電気を使用できるようにするモードです。通常使用の場合は自立していないため、停電発生時にモードの切り替えを行うことで蓄電池の電気が使用可能になります。製品によっては、自立運転モードに自動で切り替える製品と、手動で行う製品があります。

このほか各メーカー、各製品によって便利なモードが利用できることもあります。製品を選ぶ際には機能を把握しましょう。

 

最適な製品を選ぶには専門業者に相談を

家庭用蓄電池は、電気料金を安くする、災害時でも電気を使えるようにする、といった大きく2つのメリットがあります。これらのメリットをどのように受けるかは、蓄電池を使用するご家庭で異なります。各メーカー、各製品には運転モードがいくつか設けられており、ご自身が欲しいメリットに応じて選んで使うことになります。

例えば、下記のような使い方が考えられます。

「とにかく電気料金を安くしたい」…経済優先モードに設定して使用
「停電に備えたい」…蓄電優先モードに設定して使用

製品を選ぶ際は、蓄電池をどのような目的で使うのかによって最適な製品も異なります。ご家庭に最適な蓄電池を選びたい場合は、近隣の専門業者に相談してみるといいでしょう。

蓄電池の選び方については、「蓄電池の選び方のポイント3つ!目的に適した蓄電池を選ぼう」にて詳しく解説していますので、ぜひお読みください。

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