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災害時の太陽光発電システムの使用方法とは?おすすめの災害対策と注意点をご紹介
太陽光発電システムは、電力会社から電気を購入せずに自宅で発電できるシステムです。停電が起こった際や、地震や台風などの災害で停電になった場合でも、太陽光発電システムを非常用電源として利用できることがメリットのひとつです。
そこで、災害が起こった際の太陽光発電システムの活用方法と、非常時用電源に切り替える手順について紹介します。
災害が起こった場合の太陽光発電システムの活用方法
災害が起こった場合でも、周辺機器や分電盤、モジュールが壊れていなければ発電そのものは可能です。ただし、災害が起こった際には、太陽光発電システムで生成した電力を使用するための経路が使えなくなるため、通常の使い方では活用できません。
パワーコンディショナーやモニターで自立運転に変更することによって、非常用電源から最大で1500 Wの電力を使えます。
なお、周辺機器やパワーコンディショナー、モニターが操作できない状況であり、故障している可能性がある場合には配線やパネルに触ったり確認したりせず、太陽光発電システムの設置を依頼した業者に相談しましょう。
災害時に太陽光発電システムを非常電源へ切り替える方法
災害が起こった際に太陽光発電システムを自立運転や非常電源に切り替える方法は機械やメーカーによって違いがあります。加えて、自立運転できないタイプの太陽光発電システムの場合は災害時に利用できないので注意しましょう。
ここでは、一般的な太陽光発電システムの自立運転や非常電源モードへ切り替える方法を紹介します。モード切り替える方法と合わせて太陽光発電システムの仕組みを事前に知っておくと理解しやすいので、ぜひご覧ください。
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①本体パネルやモニターをチェックする
パワーコンディショナーの種類によって異なりますが、災害が起こり停電した際に自動で自立運転や非常電源モードに切り替わるタイプも存在します。
本体に設置されているパネルや非常用ランプをチェックし、自立運転や非常電源モードになっていることを確認しましょう。
自立運転や非常電源モードに自動で切り替わっているのであれば、自分で操作する必要はありません。
②パワーコンディショナーをオフにする
自動で自立運転・非常電源モードに切り替わらない機種の場合には、自分でスイッチを切る必要があります。
パワーコンディショナーが通常通りに動いていることをチェックしたら、スイッチを切りましょう。
ただし、機種ごとに違いがあり、本体のパネルを操作することで自動運転に切り替えられる場合もあります。パネルの操作で切り替えられる場合には、スイッチを切る必要はありません。
③分電盤のブレーカーを切る
パワーコンディショナーに自立運転のためのコンセントが設置されている種類であれば、あらかじめ分電盤のブレーカーをオフにします。
④パワーコンディショナーのスイッチをオフにする
分電盤のブレーカーを下ろしたら、次にパワーコンディショナーのスイッチを入れましょう。パワーコンディショナーのスイッチを入れてから1分程度で、自立運転で設定されているコンセントから電気を使用できます。
ただし、一般的には外が暗くなると発電されません。自立運転を再開する場合には、自分でパワーコンディショナーのスイッチをオンにして発電を再開する必要があります。
災害時に太陽光発電システムを活用する際の注意点
災害時に太陽光発電システムの自立運転や非常電源モードにした場合、使える電力は1500 Wまでです。1500Wで使用できる家電には、スマートフォンの充電やテレビ鑑賞、冷蔵庫やパソコンなどが挙げられます。
しかし、電子レンジやエアコン、IHクッキングヒーターなど容量が大きな家電や、掃除機、大型テレビの使用などは避けましょう。
また、電源を入れた際に大きな電気が流れて停電が起こり、データが壊れる場合があるため、スクトップパソコンも使用しない方が良いといえます。
さらに、自立運転や非常電源モードは蓄電できないため、夜の間は電気が使えません。昼間でも曇っている日や雨の日には発電量が少なくなり、使用できる家電製品も限られます。
加えて、災害時の停電が復旧したら 通常モードに切り替えなければ売電できないため注意が必要です。通常モードに切り替える場合には、自立運転や非常電源モードをオフにして太陽光発電用のブレーカーと主電源ブレーカーを上げましょう。
災害時に備えるなら蓄電池の導入も検討しよう
災害時に備えるのであれば、太陽光発電システムだけではなく、蓄電池の導入も検討する方法が有効です。
自立運転や非常電源モードが搭載されたパワーコンディショナーが設置されていれば、災害が起こった際にも発電した電力を使えます。しかし、太陽光発電システムだけでは雨の日や夜の時間帯には発電できないことから、蓄電池がないと十分な災害対策ができているとはいえないでしょう。
蓄電池を設置すれば日常的に充電でき、災害時に非常用電力として時間帯や天候を問わず利用できます。
また、蓄電池と太陽光発電システムの両方を備えておくことによって、災害時に充電と自家消費を並行して行えることも大きなメリットです。
災害対策として、太陽光発電システムではなく蓄電池のみを導入する方法も可能ですが、蓄積した電気を使い切ってしまうと充電できません。
国内で起こっている災害では、長期間停電が続く場合が多いです。蓄電池と太陽光発電システムの両方を活用し、普段は発電と蓄電池の充電、夜は蓄電池を変えるように準備しておくと安心でしょう。
災害時には太陽光発電システムと蓄電池を活用しよう
太陽光発電システムを導入していれば、災害時に電力が供給されなくなっても電気を使用できることが大きなメリットです。
また、災害時の停電が長期間続く場合を想定し、蓄電池も導入しておくと安心だといえます。災害が起こった時のために、太陽光発電システムと蓄電池の導入を検討しましょう。
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