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蓄電池と太陽光発電システムを併用できる仕組みとは?押さえておきたい基礎知識
太陽光発電システムを効率良く使用するために、蓄電池を導入する家庭が増加傾向にあります。しかし、蓄電池と太陽光発電システムを併用する方法を知らない、蓄電池は種類が豊富で選べないなど、スムーズに導入できない人も多いです。
そこで、太陽光発電システムと蓄電池を組み合わせて使用した場合の電気を生成する仕組み、蓄電池の選び方について解説します。
太陽光発電システムと蓄電池を併用する際に知っておきたいポイント
現在太陽光発電システムを導入している場合、蓄電池を後付けできるのか疑問をいだく人も多いでしょう。そこで、家庭で使用する蓄電池の種類と、2つの設備は同時に導入しなければならないのかを解説します。
蓄電池の種類
蓄電池はバッテリーとも呼ばれる設備であり、パソコンやスマートフォン、自動車など様々な物に使用されています。
家庭用蓄電池は一次電池と二次電池の2つに分かれており、一次電池は乾電池といった使い切って破棄する電池、二次電池はスマートフォンやパソコンのバッテリーといった充電して使用する電池です。
なお、乾電池のなかには電気を蓄えておけるタイプも存在しますが、電気を充電して使用できるものは存在しません。二次蓄は、自動車に使用される鉛蓄電池やハイブリッドカーに使用される小さな水素やニッケルタイプ、スマートフォンのスマートフォンに内蔵されるリチウムイオン電池などが多く使用されています。
リチウムイオン電池については、充電することで何度も充電できるため幅広い製品に活用されており、家庭用蓄電池としてもリチウムイオン電池が使用されることが多いです。
両者は同時に設置しなくても使用できる
蓄電池と太陽光発電システムを組み合わせることで、それぞれの設備をより活用することにつながります。特に、自家消費タイプの発電方法を有効活用し、太陽光発電システムと蓄電池両方の設置をするケースが増えているのです。
太陽光発電システムと蓄電池は、必ず同じタイミングで設置しなければいけないというわけではありません。2つの設備を同時に導入することも可能ですが、違うタイミングで設置しても問題なく使用可能です。
太陽光発電システムと蓄電池を併用できる仕組みについて
太陽光発電システムと蓄電池の仕組みについて簡単にチェックしておきましょう。
太陽光パネルからパワーコンディショナーへ電気が送られる
太陽光パネルで生成した電力は直流ですが、太陽光発電システムのパワーコンディショナーで交流電気へ変換し、家庭で使用する電力に変換します。パワーコンディショナーで変換された電気は、家庭で自家消費することも可能です。
パワーコンディショナーから蓄電池へ電気を送る
蓄電池に電気を充電するためには、パワーコンディショナーで交流電気に変換したものを蓄電池のパワーコンディショナーで直流電気へ変換しなければなりません。
太陽光発電システムと蓄電池を同時に使用した場合、それぞれひとつずつパワーコンディショナーを使用することになるのです。
太陽光発電システムのパワーコンディショナーで生成した直流電気は家庭で使用する交流電気に変換し、蓄電池のパワーコンディショナーで再度直流電気に変換し、蓄電池に充電するという仕組みです。
蓄電池を選ぶ際のポイント
蓄電池を選ぶ際には、どの項目をチェックしなければならないのかを紹介します。
出力と蓄電容量
家庭で使用する蓄電池を選ぶ際には、出力と蓄電容量をチェックすることが大切です。蓄電容量は、蓄電池にどの程度電気を充電できるかを指した数値であり、蓄電容量が大きければ蓄電池に貯めた電気を長時間使用できます。出力についても、最大出力が大きければ複数の家電製品を使えることがメリットです。
電気を使用したい場所と接続方法
蓄電池を分電盤にどのように接続するのかも重要なポイントです。分電盤への接続方法は全負荷型と特定負荷型の2種類があり、対応可能な蓄電池に違いがあります。
特定負荷型は分電盤や家庭内のブレーカーから接続したい回線を選べるタイプで、停電の際にはあらかじめ選んでおいた特定の部屋へ電気を送ることが可能です。全負荷型とは、停電が起こった際に全ての部屋で部屋で電気を使用できます。
設置スペースがあるか
定置型蓄電池タイプの蓄電池の場合、屋外に設置することが一般的です。定置型蓄電池を設置する場所は、高温多湿にならず結露しにくい場所を選び、エアコンの室外機2台分程度のスペースを確保しなけらればなりません。そのため、蓄電池を設置できるスペースをしっかり確保したうえで、設置スペースに適した蓄電池を購入することが大切です。
太陽光発電システムをより活用するためにも蓄電池を導入しよう
蓄電池は、太陽光発電システムと組み合わせることによって活用の幅が広がることから、太陽光発電システムを導入際に蓄電池の導入も検討をするケースが増えています。
太陽光発電システムそのものでは、発電した電気を使用できますが充電できません。しかし、太陽光発電システムと蓄電池を同時に使用することによって太陽光で発電した電気を蓄電池に充電し、好きなタイミングで使用できることが魅力です。蓄電池の基礎知識や選び方などを参考に、太陽光発電システムとの併用を検討しましょう。