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蓄電池の必要性とは?蓄電池導入のメリットとデメリット

2020.12.01 お役立ちコラム


近年、ニュースやインターネット上で蓄電池が注目を集めているものの、実際に必要なのかどうか、家庭用蓄電池の必要性について疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
そこで、家庭用蓄電池を導入することによるメリットとデメリット、必要性を解説します。また、どのような種類の家庭用蓄電池があるのかについても確認しておきましょう。

家庭用蓄電池のメリットから見る必要性

家庭用蓄電池には、どのようなメリットがあるのかを紹介します。蓄電池を導入するメリットを知ることによって、必要性も見えてくるでしょう。

太陽光発電システムと併用することで効率が上がる

太陽光発電システムと蓄電池を併用することによって、安い価格で電気を使用することが可能です。太陽光発電システムで発電できない夜間や天気が悪い日に、蓄電池に蓄積している電気を使用することによって電力会社から購入する電力量を減らせるので、結果的に安い価格で電気を使用できます。

また、売電単価が低くなった場合でも余剰電力を自家消費できるため、電力を無駄なく使用できることがメリットのひとつだといえるでしょう。2019年11月以降、固定買取価格制度が終了する家庭が多いです。安い価格で電力を売るのではなく、蓄電池に電力を蓄積し、自分の家庭で使用できるため電力を無駄なく使用できます。

災害時に備えられる

蓄電池は、地震や台風などの災害が原因で停電になった場合に、非常用電源として電力を使用することが可能です。蓄電池の機能性によって異なりますが、停電時に使用したい家電製品を設定できるものや、24時間使用できる蓄電池も存在します。

例えば、家庭で病気の人を介護しているという場合には、電気を使えなくなることによって命に関わる場合もあるでしょう。

災害が起こるタイミングは予測できないものです。そのため、蓄電池を導入して災害時に備えられることは大きなメリットであり、必要性もあるといえるでしょう。

家庭用蓄電池を導入するデメリット

蓄電池には様々なメリットがあり、家庭によっては大きな必要性を感じられるケースもありますが、一方で導入することによるデメリットもあります。

容量ごとに蓄積できる電力が異なる

蓄電池を販売しているメーカーごとに蓄電池の容量に違いがあり、選び方を誤ると蓄電池を活用しきれない場合があります。あらかじめ、蓄電池を使用する環境や自分たちの生活スタイルに適した商品を見極めることが大切です。

設置費用がかかる

家庭用蓄電池を設置する場合の大きなデメリットがひとつは、初期費用がかかることです。蓄電池を導入する際の費用は機種によって違いがありますが、100~200万円程度の費用がかかります。蓄電池の導入費用を減らすためには、ローンを利用するという方法も有効です。

今後太陽光発電システムを導入する場合には太陽光発電システムと同時にローンを組むことが可能であり、既に太陽光発電システムを設置している場合には蓄電池のみでもローンを組めます。

蓄電池は経年劣化する

家庭用蓄電池は劣化するものであり、永久的に使用できるものではありません。蓄電池は充電と放電を繰り返すため、徐々に蓄積できる電気の容量が減ります。どの程度劣化するのかはメーカーのごとに違いがあるため、蓄電池を選ぶ際には耐用年数を確認しましょう。

家庭用蓄電池の主な種類3つ

蓄電池の必要性としては、太陽光発電システムと併用することで電力を無駄なく消費するため、災害時に備えるためなどが挙げられます。蓄電池が必要だと感じた場合にどの種類を選べば良いのか、主な蓄電池の種類について確認しておきましょう。

定置型

定置型の家庭用蓄電池は、設置した後に他の場所に移動できないことが特徴です。基本的に、家庭用蓄電池として主流なのは定置型だといえるでしょう。

定置型は、分電盤とつなぎ系統連系します。そのため、太陽光発電システムと連携し、停電が起こった際に自動で住宅全体もしくはあらかじめ設定した家電製品に電気を送ることが可能です。

容量は比較的大きく、5kWhのものから15kWhまで選択でき、容量が大きいと価格も高い傾向にあります。設置する際には工事を行わなければなりませんが、機種は屋内・屋外どちらにも対応している機種が販売されていることが魅力です。

ポータブル型

ポータブル型蓄電池とは、電源をコンセントに挿すだけですぐに使えるタイプであり、キャスター付きの機種であれば移動させられます。定置型蓄電池と比較してコンパクトであり、電力の容量は2.5kWh~5kWh程度が一般的です。

系統連携はできないため、停電時に電力を使用したい場合には家電製品の電源を蓄電池のコンセントに差す必要があります。

V2H(電気自動車)

V2Hは、家庭用蓄電池と同様の仕組みで電気自動車に電気を蓄積できるシステムです。電気自動車を利用する際には、V2Hに対応している電気自動車と専用のパワーコンディショナーを導入する必要があります。

電気自動車を家庭用蓄電池のように使用できる点はメリットですが、V2H対応の電気自動車の種類は非常に少なく、運転中は充電や放電できないといった点がデメリットです。

蓄電池の必要性を理解して導入を検討しよう

蓄電池は、太陽光発電システムで生成した電力を家庭で活用するためや、災害時の停電に備えるために必要だといえます。しかし、太陽光を使用する家庭ごとの考え方、太陽光発電システムの活用方法によって、蓄電池をどの程度必要とするかは異なるものです。

自分のライフスタイルや太陽光発電システムの活用方法を整理して、蓄電池を導入するかどうかを検討しましょう。

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