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半導体不足で蓄電池が買えなくなる?早めに導入を検討すべき理由
半導体不足が原因で、希望している種類の蓄電池を導入できなかったり、価格が高いものを導入しなければならなかったりする可能性があります。しかし、なぜ半導体不足が起こったのか、蓄電池を導入する際にはどのようなポイントに注意しなければならないのか、疑問や不安をいだく方もいるでしょう。そこで、半導体不足の原因や、蓄電池を早めに導入したほうが良い理由について紹介します。
半導体とは何か
半導体とは電気を通す導体と、電気を通さない絶縁体のの中間といえる物質を指します。半導体は温度で電気抵抗率が変わり、温度が上がると電気を通しやすいことが特徴です。
さらに、不純物が含まれていなければ電気を通さないことや、不純物が含まれると電気を通すなどの特徴を利用して、電気を制御する・エネルギーを変換するといったことを行えます。
半導体不足の主な原因
近年、世界的な半導体不足の問題が注目されていますが、主な原因としては「需要が急激に高まったことに対し供給が追いついていないこと」が挙げられます。
半導体の需要が急増しているなかで、新型コロナウイルスによりさらに需要が急増しました。半導体不足の主な原因となる、需要の急増について見ていきましょう。
設備投資の急増
2021年以降、次世代通信技術の5GBが普及したことによって、データ通信に関わるインフラ設備投資の重要性が高まりました。自宅で過ごすことによる電子機器の導入増加とデータ通信設備への投資は、半導体の需要の急増につながっているのです。
さらに、企業ではこれまで従業員が行なっていた業務をAIが行なったり、書類を電子化したりといったことが勧められています。これまで推奨されていた業務のデジタル化をストップすることは困難であり、「リモートワークを快適にするためにデジタル化することは重要である」とも言われているなかで、様々な企業がデジタル端末の導入を進めなければならない状態になっているのです。
デジタル機器の導入やデジタル化が増加
新型コロナウイルスの感染拡大により、企業はリモートワーク、学校ではオンライン授業が行われています。リモートワークでもオンライン授業でも、タブレットでパソコンといったデジタル端末が必要になり、デジタル端末の需要が急増しました。
新型コロナウイルスの影響で、自宅で過ごす方が増え、電子機器の需要は高まりました。また、電子機器を使用する機会が増えたことによって、半導体の需要が急増しました。
休日も可能な限り外出を自粛することが求められており、娯楽品であるゲーム機器やテレビなど半導体を使用する物の需要も高まっているため、新型コロナウイルスの感染拡大が半導体需要の急激な増加を招いているといえるでしょう。
自動車用の半導体需要が上がった
自動車の販売台数そのものは新型コロナウイルスの感染拡大前よりも減少していますが、自動車に使う半導体の需要は徐々に上がっています。自動車の半導体需要が上がったことも、半導体が不足する原因のひとつだといえるでしょう。
蓄電池を導入するにあたり気になる2つポイント
蓄電池の導入を検討している場合、早めに導入したほうが良いといえます。半導体不足により販売される製品数が少なくなると、蓄電池の価格は高騰する可能性があるためです。
ほかにも、蓄電池を早めに導入したほうが良い理由と、チェックしたい2つのポイントについて見ていきましょう。
欲しい蓄電池を導入できない
半導体不足による影響は新品の蓄電池に対してだけではなく、商品そのものの流通量が減ると中古市場や蓄電池に関わるあらゆる市場で需要と供給のバランスが崩れる可能性があります。蓄電池の流通量が減った場合には、商品が生産され、流通するまで長期間待たなければならなかったり、希望する商品とは別の商品や中古市場から導入しなければならなかったりといったことが起こります。すぐに新品の蓄電池が届かず、代替案を選択しなければならないのです。
ただし、蓄電池を設置したいと希望する方が、希望している商品以外の他の商品や、中古の製品を導入するといったことになると、いずれの市場でも同じように商品が品薄状態になります。
例えば、最新のiPhoneの需要に対して供給が追いつかない状態になると、導入希望者は古い型のiPhoneもしくは機能性が高いAndroidのスマートフォンを導入します。結果、古い機種のiPhoneや機能性が高いAndroidのスマートフォンも品薄状態になり、欲しいものが導入できないという状態になるのです。
補助金を利用できない
蓄電池は、設置をする際に自治体から補助金をもらえるケースがあります。しかし、蓄電池を設置しなければならない期間が定められているケースが多いため、期間内に蓄電池を設置できないと補助金を利用できません。補助金を申請する予定の蓄電池の生産が追いついていない状態の場合は、補助金の期限内に設置可能な蓄電池を選ぶ必要があるでしょう。
蓄電池は半導体不足の影響を受ける!早めに導入しよう
半導体不足により、希望する時期に蓄電池を導入できなかったり、高額になったりする可能性があります。また、補助金を利用できなくなることもあるため、蓄電池の導入を検討している場合には早めに具体的なスケジュールや商品を決めましょう。