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蓄電池とEV車はどちらが良い?選び方とそれぞれのメリット・デメリット
蓄電池と電気自動車「EV車」の導入を検討している方も多いのではないでしょうか。しかし、EV車を使用する時間や時期によってはEV車は必要ない場合もあるため、導入する際には十分に検討することが重要です。
そこで、蓄電池とEV車車それぞれのメリットとデメリット、蓄電池とEV車どちらを導入するべきなのかなどを詳しく解説します。
EV車のメリットとデメリット
最初に、EV車の主なメリットを紹介します。
省エネやエコにつながる
EV車はガソリン車とは異なり、地球温暖化につながる二酸化炭素を排出しません。ガソリンと電気を使用するハイブリッドカーであってもガソリン車と比較すると二酸化炭素を出す量は少なく、環境に配慮できることがメリットです。
騒音や振動が抑えられる
エンジンが搭載されている車と比較して、モーターを搭載しているEV車は騒音や振動が抑えられることが特徴です。そのため、夜間や早朝でも近所に迷惑がかからないことがメリットといえます。
さらに、EV車のモーターはガソリン車と比較すると加速性能に優れています。ガソリン車は発進する際にガソリンを消費するためスピーディーに加速しないことがデメリットですが、EV車はスムーズに発進できるので乗り心地が良いと感じることもメリットだといえます。
EV車のデメリット
EV車には、メリットだけではなくデメリットもあります。
導入費用がかかる
EV車は高性能のため、ガソリン車と比較すると価格が高いことがデメリットです。自治体や国の補助金を使用できたとしても、購入価格が高いため簡単には購入できません。
充電に時間がかかる
EV車は100%充電をするために、およそ8時間がかかります。ガソリン車であれば5分ほどで給油できるため、充電時間が非常に長いといえるでしょう。急速充電をしたとしても、40分程度はかかります。
家庭用蓄電池のメリットとデメリット
家庭用蓄電池のメリットとデメリットも紹介します。
家庭用蓄電池のメリット
家庭用蓄電池はEV車と比較して容量が少ないものの、災害が起こり停電になった際に電気を使えることや、電気代を抑える効果が期待できることがメリットです。また、家庭用蓄電池はEV車と比較すると導入価格が抑えられることもメリットでしょう。
さらに、太陽光発電システムと併用することによって電気代を抑えられることも魅力だといえます。電気代が安い夜間の電力を蓄電池に溜めておけば、電気代を節約することが可能です。
家庭用蓄電池のデメリット
家庭用蓄電池は、EV車と比較すると容量が少なく、長時間使えないことがデメリットです。さらに、商品によっては1kwhあたり20万円とEV車よりも導入価格が高くなるケースがあります。
しかし、国が蓄電池の導入を進めるために価格を下げる動きがあります。蓄電池を導入する際に相場と比較して適切な製品、もしくはコストパフォーマンスが良い製品を購入するといった工夫が必要です。
蓄電池とEV車どちらが良いのか?
蓄電池とEV車どちらかを導入したいと考えている場合、どちらが良いのかは各家庭の考え方や設備環境によって異なります。
例えば、災害が起こった際は停電対策として導入を検討している場合、EV車は容量が大きく長期間の停電時にも家電を使用できます。ただし、バッテリーから電力を供給するための設備を導入しておかなければなりません。なお、自宅で電力が供給されなくても電力を供給可能な設備が近くにある場合はEV車で移動し、電気を溜めることも可能です。
また、自宅と車を電気で繋ぐためのV2Hシステムを使用すれば太陽光発電システムとも連携でき、家庭で発電した電力をEV車に溜めて災害時に使用できます。
一方、家庭用蓄電池は、停電時に自動で給電するシステムがあるため、急に災害が起こり停電になっても安心でしょう。太陽光発電システムと同時に使用すれば長時間停電が続いても普段通りの生活を送ることが可能です。
容量が大きいため長時間の停電でも安心
電力の供給可能な設備が近くにあるか確認
設備がない場合はバッテリーから給電する設備を導入
容量が大きいものなら長期間の停電でも対応できる
太陽光発電システムと併用するとより安心
停電時には自動で蓄電池から給電できる
太陽光発電システムを併用するならどちらがおすすめ?
蓄電池を太陽光発電システムと組み合わせて使用すれば、夜間や曇りの日でも蓄電池に溜めた電気を使って自家消費することが可能です。
加えて、蓄電池と太陽光発電システムそれぞれのパワーコンディショナーをひとつにできるシステムも販売されています。パワーコンディショナーをひとつにすれば電気を変換する際のロスが減り効率良く電気を使用できることが魅力です。
一方、太陽光発電システムとEV車を使用すると、使わなかった電気を充電することが可能であり、電気代節約につながります。太陽光で電気を生成し、EV車に溜めておけば、家庭用の電気としても使用できるでしょう。
しかし、昼間に通勤でEV車を使用する場合は充電できません。EV車を日中に車として使用する場合、太陽光発電システムで生成した電気を蓄電できず、蓄電池として活用できないため注意が必要です。昼間に車を使用する場合には蓄電池を取り入れて、太陽光発電システムと併用し、効率良く電気を活用することを検討しましょう。
蓄電池とEV車どちらが良いかはライフスタイルによる
EV車は、自動車を使用する時間帯は家庭で充電できないことが特徴です。太陽光発電システムと併用して電気を効率良く使用したいのであれば、昼間に充電可能かどうかは非常に重要だといえます。
太陽光発電システムとEV車を組み合わせた良いのか、蓄電池を組み合わせた方が良いのかは、電気の使用方法や車を使用するタイミングによって異なるため、自分のライフスタイルに合わせた方を選ぶ必要があるでしょう。