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蓄電池は何kwhが良いの?蓄電池の選び方と容量の決め方
太陽光発電システムを購入するかどうか考えているときや、太陽光発電システムで作った電気を自宅で使いたい場合は、蓄電池を設置したほうが良いのか悩む方も多いでしょう。太陽光発電システムを設置している場合、目的に合った蓄電池を使わなければ電力が有効活用できないため注意しなければなりません。
そこで、蓄電池の購入を検討している場合の選び方や、重要なポイントのひとつになる容量の決め方について解説します。
蓄電池の基本的な選び方6つ
蓄電池を選ぶ際に大切なポイントは、使用目的です。例えば、災害が起こり停電した際に自宅で電気を使いたいため蓄電池を導入するのか、日常的に蓄電池に貯めた電気を自宅で使うのかなど使用目的によって必要な容量が異なります、蓄電池を選ぶ際には電気をどのくらい使用しているのかをチェックしてから、容量のほか、サイズや定格出力などをチェックしましょう。
①どこに設置するのかを左右する「サイズ」
蓄電池は、種類ごとに大きさに違いがあります。近年発売されている蓄電池はコンパクトなものが多いですが、大きいサイズの蓄電池は置きたい場所に設置できないこともあるでしょう。設置したい場所のスペースを細かく測って、どのくらいの大きさの蓄電池なら置けるのかを確認します。
特に室内に置く場合はスペースが限定されることが多いため、室内に置くタイプの蓄電池は小型のものを選ぶと良いでしょう。
②外で使うか室内で使うかを決める「設置場所」
蓄電池を導入する場合、どのくらいスペースに余裕があるか、どこに置くのかを先に確認しておかなければなりません。自分の使用目的に合った蓄電池を購入しても、設置できなければ意味がないためです。使いたい蓄電池がある場合は、室内・屋外どちらに設置するタイプなのかをチェックしましょう。
また、室内でも外でも使用できる蓄電池も販売されています。蓄電池を外に設置する際には、雨や風による影響を受けてしまい、室内で使う蓄電池と比べると故障する可能性は高いでしょう。室内で使う蓄電池は外気の影響がないものの、作動音が気になることがデメリットです。
容量が大きい蓄電池はサイズが大きく重いため、外に設置することが多いです。しかし、海の近くだと塩害が起こることがあり、外に設置できないこともあります。海の近くで蓄電池を使う際には、塩害タイプの商品を使用しましょう。
③修理代を抑えることにつながる「保証期間」
蓄電池は非常にデリケートな機械であり、どれほど正しい方法で使用していても故障する可能性はあります。蓄電池は10~15年の無料保証期間が設けられていることが一般的ですが、無料期間が過ぎた後に故障した場合は、修理代を自分で負担しなければなりません。
メーカーや、購入した場所によって保証内容や保証期間にも違いがあります。故障した場合に備えて、蓄電池の保証期間や保証内容をチェックしておきましょう。
なお、どのメーカーも共通して、故意・過失で故障させた場合は対象外になります。
④電力の圧力を表す「定格出力」
一定の状況のもとでの最大出力を定格出力と呼び、定格出力ごとに1回で使える設備や機械の数も異なります。家電製品を使うためには必要な電力量が決まっており、定格出力の数字が低い場合はいくつかの家電製品を同時に使用できません。普段使う頻度が高い家電製品と、定格出力が合った蓄電池を購入することが大切です。
⑤放充電のサイクルを表す「使用可能回数」
蓄電池は永久に使用で急に使える機械ではなく、放充電できる回数には限度があります。蓄電量が全くない状態から充電して、再度蓄電量がなくなるまでを1つのサイクルとして、何回サイクルを繰り返せるかを確認しましょう。サイクルは蓄電池のメーカーや種類によって違いがあるため、サイクル数が多いか少ないかをチェックすることが大切です。
⑥蓄電池に貯められる「容量」
電力量は、kwhまたはKWで表記されており、家庭用蓄電池は3~4.5kwが使用するケースが多いです。近年は大容量の蓄電池が多く販売されており、7~12KWの商品も増えています。家庭用蓄電池で7kwの電力量であれば、日中に充電し、夜は蓄電池に貯めた電気を使えるでしょう。
一方、3~5kwでは電力量が少なく不便に感じるわけではなく、それぞれの家庭の電力をどのくらい使っているかによるため、日頃の電力使用量をチェックすることが大切です。なお、電力容量が大きいと価格も高くなります。
蓄電池容量の決め方その1:停電時に使いたい場合
近年、災害が起こり、長時間停電するトラブルが増えています。水道やガス、電気などは日常生活を送るために不可欠なものだといえるため、ライフラインのひとつでもある電気だけでも確保できれば安心です。
しかし、蓄電池に貯めておいた電気は、どの程度の時間使用できるのか気になる方も多いでしょう。
蓄電池に貯めた電気を使用できる時間は「蓄電池の持続時間=蓄電池容量(kWh)÷電化製品の消費電力の合計(W)×1,000」で算出できます。停電が起こった際に、どのくらいの時間、電気を使えれば安心なのかを明確にすることから始めましょう。
蓄電池容量の決め方その2:太陽光発電量
蓄電池を購入する際には、太陽光発電システムでどの程度発電できているのかがポイントです。太陽光発電システムの発電量と蓄電池の容量が異なる場合、蓄電池に充分に電気を貯められなかったり、電気代が割高になったりするためです。太陽光発電量が多く蓄電容量が少ないと、電気が余ってしまいます。蓄電池は使わなかった電気を貯められるため、蓄電容量が少ないと電気を貯める際の効率が悪いです。
例えば、太陽光発電システムが4kw発電できるものだった場合、1日でおよそ12kwh発電することが可能です。太陽光発電をしている際の電力使用量が4kwhだった場合、8kwhが残る計算です。
8kwh未満の蓄電池は電気が余ってしまうため、残った電気を売電せずに蓄電池に貯めたい場合は、8kwh以上貯めることが可能な製品を選ぶと良いでしょう。
反対に、太陽光発電量が少なく蓄電容量が大きいと、電気代が割高になるため注意が必要です。蓄電池は、太陽光発電量が少ないと電気代が安くなる深夜の電力を蓄電池に貯めるためです。
例えば、4kw発電可能な太陽光発電システムを導入している家庭では、1日でおよそ10kwh発電することが可能です。太陽光発電システムが稼働している際の電気の使用量が4kwhだった場合、6kwh残ります。
残っている電気を売電せずに蓄電池に貯めたい場合、6kwh以上貯めることが可能な蓄電池を使用すると良いでしょう。6kwh以上の蓄電池を使うと、太陽光発電で発電できなかった分は深夜電力を貯めることになるため電気代がかかってしまいます。
蓄電池を購入する際には、太陽光発電システムの発電量を確認し、発電量に適した蓄電池を購入することが大切です。
蓄電池は蓄電容量を決めることがポイント
蓄電池の選び方としては、保障内容や定格出力のほか、蓄電容量を確認することが重要です。停電時に電気を使いたい、太陽光発電システムを併用したいなど、目的に合わせて購入することで蓄電池を十分に活用できます。蓄電池を選ぶ際のポイントをひとつずつチェックして、家庭に適した蓄電池を見つけましょう。
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