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長州産業P1-4.0異常の原因と対処法

2025.11.30 お役立ちコラム

 家庭用の蓄電池を使っていると、普段は何事もなく静かに仕事をしてくれているのに、ある日突然「P1-4.0」というエラーコードが画面に出てきてドキっとする──そんな経験をされた方も少なくありません。特に長州産業の蓄電池を利用している家庭では、このP1系のエラーコードは比較的よく耳にする項目のひとつです。蓄電池は家庭のエネルギーを支える大切なインフラであり、長州産業はその品質と安定性で高い評価を得ていますが、やはり精密機器である以上、エラーコードが表示される場面は避けられません。 そのなかでも【P1-4.0】は、同じ長州産業の蓄電池でもちょっと気をつけたいエラーコードです。

■ P1-4.0エラーコードとは何なのか?

長州産業の蓄電池に表示されるエラーコードのなかで、P1系は「蓄電池ユニットの内部異常」を意味します。そのなかでもP1-4.0は、具体的には「蓄電池内部のセルバランス異常」や「電圧監視の異常」などに関連するケースが多いとされています。 蓄電池というのは、内部に複数のセルが並列・直列に組まれて成り立っています。そのセルの電圧が大きくズレると、安全のためにシステムが停止し、エラーコードによってユーザーに知らせる仕組みになっています。 長州産業の蓄電池は安全基準が非常に厳しくつくられているため、わずかな数値のズレでもエラーコードが出ることがあります。そのため、P1-4.0が出たからといって「故障だ!」と即判断する必要はありませんが、放置してよいものでもありません。

■ P1-4.0の原因として多いもの

① 電圧バランスの乱れ 蓄電池内部のセル電圧が不ぞろいになると、長州産業の蓄電池は自動的に保護モードに入ります。これがエラーコードP1-4.0のよくある原因です。 セルバランスの乱れは、暑い日が続いたり、電力の使い方に偏りが出たり、経年によって徐々に変化したりすることがあります。
② 蓄電池内部温度の変化 蓄電池は温度にとても敏感です。真夏の日差しが当たる環境に設置されていると、内部温度が上昇し、監視システムが異常として判断し、エラーコードとしてP1-4.0を出すことがあります。
③ 電圧監視センサーの経年劣化 蓄電池内部には電圧を細かく監視するセンサーがありますが、長州産業の蓄電池のように10年以上運用されることを想定した製品でも、経年で誤検知が起こることがあります。「P1-4.0」はそうした誤検知でも起こり得るエラーコードです。
④ 一時的な外部ノイズ 雷や停電復帰時の電圧乱れによって、一時的に蓄電池が異常値を検知することがあります。こうしたケースでは、リセットでエラーコードが消えることが多いです。

■ 自分で試せる対処方法

長州産業の蓄電池のエラーコードのなかでも、P1-4.0はユーザー側でできる対処と、業者に依頼すべき対処がハッキリ分かれています。まずは自分でできる方法から紹介します。
① システムのリセット パワーコンディショナのブレーカーを一度「OFF」にし、5分程度待ってから「ON」に戻します。 一時的な誤検知なら、この操作だけでエラーコードが消えることがあります。
② 蓄電池の周辺の温度をチェック 直射日光が当たる設置場所では、夏場に内部温度が上がりすぎてP1-4.0になるケースがあります。 日よけを設置するなど環境改善も効果的です。
③ 停電や雷の影響を疑う 前日に雷があったり、近所で停電があった場合は、一時的な電圧の乱れが原因の可能性があります。この場合もリセットで改善することが多いです。

 ■ それでも改善しない場合

長州産業へ P1-4.0は蓄電池内部の「セル」に関わるエラーコードのため、根本的な修理には専門の技術者が必要です。 蓄電池の交換や基板の修理が必要になるケースもあります。 特に以下の場合は必ず長州産業または販売店に相談してください。 エラーコードが何度も繰り返し表示される リセットしてもすぐにP1-4.0が再発する 異音や異臭がする 蓄電池が充電も放電もしなくなった 蓄電池は非常に高電圧の機器であり、内部に手を触れるのは危険です。長州産業はサポート体制がしっかりしているため、迷わず相談することが安全です。

■ 再発防止のためにできること

① 設置環境の見直し 風通しをよくし、直射日光を避けることで蓄電池の温度上昇を防げます。
② 年1回の点検 長州産業の蓄電池は高品質ですが、内部センサーやバランス機能の点検は定期的に必要です。
③ 長時間の過負荷を避ける 蓄電池に負荷が集中すると内部セルに偏りが生じ、エラーコードにつながります。
■ まとめ
P1-4.0エラーコードは、長州産業の蓄電池が「内部セルの異常」を検知した際に表示されるものです。 蓄電池・長州産業・エラーコードの3つの要素を理解し、正しく対応すれば、多くの場合は安全に復旧できます。 「突然P1-4.0が出て不安になった」という方も、 落ち着いて原因を探り、必要に応じて長州産業に相談することで、蓄電池の寿命を延ばし、安全な運用を続けられます。

※太陽光や蓄電池に関して、セットではなく単独での工事も可能でございますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。

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