COLUMN
お役立ちコラム

家庭用の蓄電池というのは、普段あまり意識しない存在かもしれません。
毎日黙って働いてくれて、いざ停電になったときに「あぁ、置いておいて良かった」と思えるような、影の立役者です。

そんな蓄電池が、ある日突然モニターに 「E6-4.0」 と赤文字で訴えてきたら……正直、ちょっとだけ心臓がドキッとしますよね。
私も初めて長州産業の蓄電池がエラーコードを出したとき、「え？ まさか壊れた？」と軽いパニックになった経験があります。

でも大丈夫。このエラーコードは“危険な故障”というよりも、
蓄電池が自分を守るために一時停止した という、いわば「防御反応」のようなものなのです。

■ E6-4.0エラーコードって何を意味しているの？

長州産業の蓄電池で表示される E6 系のエラーコードは、ざっくり言うと 蓄電池内部の電圧・温度・制御に関係した異常 を示しています。

その中でも E6-4.0 は特に、

• 蓄電池セルの電圧バランスがズレている

• セルの一部が高すぎる or 低すぎる

• 保護回路が「危ないかも」と判断して停止した

こういったケースで発生します。

人間に例えるなら、
「ちょっと体温が上がってきたから動くのやめて休むわ」
という感じに近いかもしれません。

壊れたから止まったのではなく、
壊れないために止まってくれた のです。

■ E6-4.0が起こる理由 ― 日常生活の中に潜んでいる要因

蓄電池は思っている以上に繊細な機器です。毎日黙って家庭の電力を支えてはいますが、環境や使い方のちょっとした影響で調子を崩してしまうことがあります。

ここでは、難しい表現は避けて、できる限り“生活の中の理由”としてまとめてみます。

① セルの電圧バランスが崩れた

蓄電池は複数のセルが集まってできているため、どれかが極端に高くても低くてもダメなんですよね。

• 夏の熱さ

• 冬の寒さ

• 急激な充放電

• 長年の使用による経年変化

こういったものが積み重なると、セルごとの電圧バランスがズレて E6-4.0 を出します。

② 気温の影響が強かった（季節要因）

特に外置きの蓄電池は、季節の影響をモロに受けます。

• 直射日光で内部が高温に

• 真冬の夜に極端に冷え込む

• 熱が逃げにくい場所に設置している

これらは蓄電池にとってけっこうストレスで、保護機能がはたらいて停止します。

③ 蓄電池の内部センサーが誤検知している

長州産業の蓄電池には、温度や電圧のセンサーが細かく入っています。
ただ、このセンサーも完璧ではなく、

• 湿気

• 結露

• ホコリ

• 経年劣化

などで正しく動かないことがあります。

一瞬だけ「危険値」を読み取ってしまった場合でも、エラーコードを出して止まるように設計されています。

④ 過度な充電・放電サイクル

毎日たくさん働いている蓄電池は、ときどき負荷がかかりすぎてしまうこともあります。

• 電力使用量が多い日が続いた

• エアコンなどの大容量負荷が連続した

• 深夜充電がうまく安定していない

こういった「ちょっと無理した日」がきっかけで E6-4.0 が出ることも。

■ エラーが出たときに “できること”

専門家じゃなくてもできる、安全な対処方法をまとめます。

1. まずは深呼吸して、ブレーカーをリセット

「OFF → 5分待つ → ON」という基本操作だけで、
E6-4.0 の多くは一時的に解消します。

この「5分」が意外と大事で、
内部が完全にリセットされるのに少し時間が必要なんです。

2. 設置場所の温度チェック

• 夏：夕方まで待てば自然復帰することも多い

• 冬：朝になって温度が戻ると改善することも

設置場所が暑すぎたり寒すぎたりすると、蓄電池は調子を崩します。

3. 瞬間停電・雷の影響を疑う

雷のあとや電力が不安定な日は、センサーが敏感に反応してエラーが出ることがあります。
この場合も、しばらく時間を置いてリセットすると治るケースが多いです。

4. 複数回繰り返すときは迷わずサポートへ

1日に何回も出たり、数日続けて出る場合は、内部のセル劣化や制御系の異常が考えられます。

この段階になると、素人ができることはありません。
蓄電池は高電圧を扱う機器ですので、分解や内部確認は絶対NGです。

• 長州産業のサポートセンター

• 設置した販売店

どちらでもOKなので、早めに連絡してください。

■ 放置するとどうなる？

放っておくと、結構なリスクがあります。

• 蓄電池の寿命が縮む

• 充電されない

• 放電できない

• バックアップとして動かない

• 太陽光発電の電気が無駄になる

つまり「せっかくの蓄電池がほぼ役に立たない」という状況にもなりかねません。

■ E6-4.0を予防するためのコツ

難しいことはありません。
日常のちょっとした工夫だけで、蓄電池は驚くほど安定します。

• 設置場所の通風を確保する

• 夏場は日よけ対策を行う

• 雑草や落ち葉をこまめに掃除

• 年1回の点検を受ける

• 負荷の大きい家電を同時に使いすぎない

これだけで蓄電池のストレスはグッと減ります。

■ まとめ：E6-4.0は“守りのための停止”

長州産業の蓄電池に表示される E6-4.0 は、
「危ないから止まるね」という蓄電池からのメッセージです。

• 一時的ならリセットで直る

• 繰り返すなら専門家に診てもらう

• 設置環境と使い方で再発を軽減できる

蓄電池は文句ひとつ言わず家庭を支えてくれる頼もしい機器ですが、そのぶん少しの環境変化にも敏感です。

焦らず、丁寧にケアしてあげることで、長く安心して使い続けることができます。

※太陽光や蓄電池に関して、セットではなく単独での工事も可能でございますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。