NEWS新着情報

COLUMN
お役立ちコラム

長州産業E5-3エラー原因と向き合い方

2025.11.30 お役立ちコラム

正直なところ、長州産業の蓄電池を設置してから数年のあいだ、私は機械の画面をじっと見つめることなんてほとんどありませんでした。

動いていて当たり前。停電のときだけ頼りにする、影の主役。そのくらいの感覚です。 ところがある朝、ふと画面に見慣れない「E5-3」という文字が出ていて、胸がザワッとしました。 この蓄電池に何が起きたのか、なにかまずい操作でもしたか、そんな不安がわき上がってきたのを今でも覚えています。 同じような経験をした方も多いはず。 そこで、今回は「E5-3とは何者なのか?」を、説明というより“生活者としての視点”をまじえて書いてみます。

■ E5-3エラーっていったい何?

一言でいうと、蓄電池とパワーコンディショナ(PCS)の間で交わしている情報のどこかが、うまく流れなかったサインです。 長州の蓄電池は、毎日せっせと充電と放電を繰り返していて、その裏側では 電流 電圧 温度 内部の通信 など、たくさんの情報をやり取りしています。 機械同士の“会話”が一瞬止まっただけでも、蓄電池は安全のために立ち止まるクセがあるのです。 E5-3は、その「立ち止まりました」の合図。 壊れたから止まったのではなく、壊れないように止まった、と言ったほうが近い気がします。

■ なにが原因で出るのか(生活者の目線で)

E5-3の原因はいくつか考えられるのですが、実体験や実際の施工店の声を聞くと、次の4つが多いようです。

① 電流値の“ズレ” 蓄電池には、電流を監視するセンサーがついています。 数字だけを見ると冷たい機械ですが、実際はかなり繊細で、 「いつもと違うぞ?」 と感じるとすぐに運転を止める性質があります。 私のケースでは、夏の暑い日に突然E5-3が出たことがありました。 後から聞いたら、急激な温度変化でセンサーが敏感に反応しただけだったようです。

② 通信エラー 蓄電池とPCSは、ほぼリアルタイムで情報を交換しています。 LINEよりも早い頻度で、です。 その会話が、一瞬だけプツッと切れるとE5-3が表示されます。 ケーブルの緩み、湿気、虫の侵入…屋外に置いている方は特に思い当たりがあるかもしれません。

③ 環境の影響(温度・湿度・ホコリ) 長州の蓄電池は丈夫ですが、万能ではありません。 夏の直射日光が数時間あたるだけでも、内部温度は想像以上に上がります。 湿気やホコリ、草木の接触が原因になることもあり、実際に「蜘蛛の巣が原因だった」というケースも聞きました。

④ 機器の経年劣化 これは避けて通れない部分ですが、 5年、7年、10年と使う間に、内部の小さな電子部品が少しずつ疲れていきます。 劣化したケーブルやセンサーの“揺らぎ”がE5-3として表に出ることがあります。

■ どう対処すればいい?

ここからは、私自身の経験と施工店の方が教えてくれたことを合わせて書いていきます。

1. エラーの画面をまず落ち着いて確認 E5-3以外に、E1やE3など別のエラーが同時に出ていることがあります。 その場合、原因はそちら側にあるケースが多いです。

2. パワーコンディショナのリセット ほとんどのE5系は、この操作で復帰します。 ブレーカーをOFF 5分だけ何もしない もう一度ON この「5分」が意外と大事。 急いでONに戻すと内部が完全にリセットされず、同じエラーが出ることがあります。

3. ケーブルや接続部(見える範囲だけ)を確認 触らなくてOKです。 ただ、雨どいや蜘蛛の巣が近くにないか、ケーブルがぶら下がっていないか… 軽く目視するだけでヒントが得られます。

4. 設置環境を見直す 蓄電池は“暑さと湿気”が苦手。 直射日光が当たるなら、簡易のひさしをつけるだけでも全然違います。

5. 改善しなければ販売店か長州産業へ 1日で2〜3回出るようなら、内部に原因がある可能性が高いです。 無理に動かし続けても蓄電池に負担をかけてしまうので、早めの連絡がおすすめです。

■ 放置するとどうなる?

E5-3を放置すると、蓄電池が充電も放電もできない状態が続くことがあります。 つまり、停電が来ても全く役に立たない、という非常に困った状況になります。 「昨日は動いていたのに…」 という最悪パターンを避けるためにも、早めの対応が本当に大事です。

■ 再発を防ぐためにできること

設置周りの通風を確保する ホコリや虫を寄せ付けないよう定期的に掃除 年1回の点検を受ける 停電復旧後はすぐ触らず数分待つ ゲートウェイでエラー履歴をときどき確認する 蓄電池と長く付き合うには、少しの気配りが効きます。 “家電”というより、“外で働く相棒”くらいの感覚がちょうどいいかもしれません。

■ まとめ

E5-3が出ると不安になりますが、 それは蓄電池が「無理しないように自分を守った結果」であって、 すぐ壊れる前兆とは限りません。 私自身、最初にE5-3を見たときは焦りましたが、 今では「よく気づいて止まってくれたな」と思えるくらい、機械の正直さに感謝しています。 長州産業の蓄電池はとても賢く、そして慎重です。 だからこそ、少しの異変でもあなたに知らせてくれる。 そのサインを無視しないことが、長く安心して使うための何よりのポイントです。

※太陽光や蓄電池に関して、セットではなく単独での工事も可能でございますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。

最新記事