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長州産業蓄電池P1-6.1・6.2解説

2025.12.20 お役立ちコラム

家庭用蓄電池は、いまや太陽光発電と並んで「電気を自宅で管理する」ための重要な設備になりました。
その中でも長州産業の蓄電池は、安定性と実績の面で高く評価されており、多くの家庭に導入されています。
しかし、どんなに性能の高い蓄電池であっても、機械である以上、完全にトラブルを避けることはできません。
そんなときに表示されるのが「エラーコード」です。

今回取り上げるのは、長州産業の蓄電池で表示される
P1-6.1P1-6.2 というエラーコード。
あまり聞き慣れない番号ですが、実は「本体内部が異常を検知した可能性がある」ことを示す、比較的重要度の高いエラーコードです。

P1-6.1・P1-6.2とは何のエラーコード?

まず前提として、P1系のエラーコードは、長州産業の蓄電池において
「蓄電池ユニット内部で異常を検知した」
というグループに分類されます。

その中でも

  • P1-6.1

  • P1-6.2

は、内部回路・制御基板・センサー系統など、
ユーザーが外から確認できない部分に関係するエラーコードです。

簡単に言うと、

「蓄電池が自分で『ちょっとおかしいかも』と感じて、安全のためにブレーキをかけた状態」

これがP1-6.1・P1-6.2の正体です。

長州産業の蓄電池は、常に電圧・電流・温度・通信状態などを監視しています。
その監視の中で、通常範囲から外れた値や、想定と異なる動きを検知すると、エラーコードとして表示される仕組みです。


なぜP1-6.1・P1-6.2が出るのか

このエラーコードが出る理由は、ひとつに限定されません。
むしろ「複数の可能性がある」のが正直なところです。

代表的な原因として考えられるのは、次のようなものです。

① 内部センサーの異常検知

蓄電池内部には、温度や電流を測る複数のセンサーがあります。
一時的なノイズや温度変化、経年劣化によって、
「異常値」と判断されることがあります。

② 制御基板側の保護動作

長州産業の蓄電池は、安全性を最優先に設計されています。
そのため、「本当に壊れていなくても、壊れる可能性があると判断したら止まる」
という動きをします。
P1-6.1やP1-6.2は、まさにこの“慎重すぎるほど慎重な判断”の結果として出るエラーコードです。

③ 環境要因(温度・湿度)

夏場の高温、冬場の極端な低温、結露なども影響します。
特に屋外設置の蓄電池では、季節の変わり目にエラーコードが出るケースが少なくありません。


表示されたら「すぐ壊れた」と思う必要はある?

結論から言うと、
P1-6.1・P1-6.2が出た=即故障
ではありません。

この点はとても大事なので、はっきり書いておきます。

長州産業の蓄電池におけるエラーコードは、
「危険だから止まった」
「確認が必要だから止まった」
という意味合いが強いです。

つまり、

  • 自己防衛

  • 事故防止

  • 寿命を縮めないため

こうした目的で表示されているのが、このエラーコードです。

実際、

  • 電源リセット後に再発しない

  • 一時的に出ただけで、その後正常運転
    というケースも少なくありません。


自分でできること・できないこと

P1-6.1・P1-6.2が表示された場合、
ユーザーができることは限られています。

できること

  • 表示されているエラーコードを正確に控える

  • 発生した日時や状況(暑かった・雷が鳴ったなど)をメモする

  • 取扱説明書に従い、一度だけ電源リセットを試す

できないこと

  • 蓄電池を開ける

  • 配線を触る

  • 何度もリセットを繰り返す

特に注意したいのが、「何度も電源を入れ直す」行為です。
エラーコードが出ている状態で無理に動かそうとすると、
本来守られるはずの部品に負担をかけてしまう可能性があります。


販売店・メーカーに相談すべきタイミング

次のような場合は、迷わず販売店または長州産業に相談してください。

  • P1-6.1、P1-6.2が繰り返し出る

  • リセット後すぐ再発する

  • 蓄電池が充放電しなくなった

  • 他のエラーコードと同時に表示される

長州産業の蓄電池は、ログ(履歴)を確認できるため、
専門業者が見れば
「一時的なものか」「部品点検が必要か」
を判断できます。


放置するとどうなる?

正直に言うと、
放置してもすぐ危険になるケースは多くありません。

しかし、

  • 本来動くはずの蓄電池が止まる

  • 太陽光の余剰電力を活かせない

  • 停電時に電気が使えない

といった“もったいない状態”が続きます。

また、内部異常が本当に進行している場合、
放置によって修理範囲が広がることもあります。


まとめ:P1-6.1・P1-6.2は「警告のサイン」

P1-6.1、P1-6.2というエラーコードは、
長州産業の蓄電池が「ちょっと確認してほしい」と発しているサインです。

  • 即故障とは限らない

  • 無理に動かさない

  • 状況を記録して相談する

これが正しい向き合い方です。

蓄電池は、毎日の生活を支える大切な設備です。
だからこそ、エラーコードが出たときは
「怖がりすぎず、軽視もしない」
このバランスが何より大切だと思います。

長州産業の蓄電池は、きちんと向き合えば長く使える製品です。
P1-6.1・P1-6.2というエラーコードも、そのための“会話のきっかけ”だと考えてみてください。

※太陽光や蓄電池に関して、セットではなく単独での工事も可能でございますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。

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