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長州産業蓄電池「E5-2」エラー原因と対処法
長州産業の蓄電池は、日本国内で高い信頼を得ている家庭用エネルギーシステムです。太陽光発電と連携し、災害時にも安定した電力供給を可能にする蓄電池ですが、
高度な制御を行う分、まれに「エラーコード」が表示されることがあります。その中でも「E5-2」エラーコードは、ユーザーが比較的よく遭遇する警告の一つです。
本記事では、長州産業の蓄電池で「E5-2」エラーコードが表示される原因と、その対処法、さらに再発防止策までをわかりやすく解説します。
■ E5-2エラーコードとは?
「E5-2」エラーコードは、長州産業の蓄電池におけるパワーコンディショナ(PCS)と蓄電池ユニット間の制御異常を示す警告です。内部通信や電流監視の異常、電流値のズレ、瞬時的な過電圧などが主な原因とされています。システムは安全のため自動的に停止し、機器の損傷を防ぐ保護動作を行います。
蓄電池システムの構造上、PCSと蓄電池の間では常に電力の流れと制御信号がやりとりされており、ほんの一瞬の通信不良でもエラーコードが出ることがあります。
そのため、E5-2エラーは一時的な異常であることも少なくありませんが、放置は禁物です。
■ 主な原因
1️⃣ 通信エラー(蓄電池とPCS間の信号不良) 蓄電池とパワーコンディショナの間の通信ケーブルが緩んだり、端子にほこりや水分が入り込んだ場合に発生します。屋外設置の場合は結露や湿気による誤作動も多く、定期的な確認が大切です。
2️⃣ 電流検出異常 蓄電池の充放電を制御する電流センサーが異常値を検出すると、E5-2エラーコードが表示されます。これは過電流や内部ノイズ、経年劣化などによる誤検知が原因で、雷や瞬時電圧変動がきっかけとなることもあります。
3️⃣ 外的要因(雷・停電・過電圧など) 外部からの強いノイズや一時的な電圧上昇も、長州産業の蓄電池に誤作動を引き起こす可能性があります。特に夏場の落雷や停電復帰時などに発生しやすい傾向があります m_toriatsukai_F-1731 (4) 。
■ 対処方法
1️⃣ エラー内容の確認 ゲートウェイ画面で「E5-2」エラーコードを確認します。他のエラーコード(E1-0.0やE3-4.0など)が同時に出ていないかもチェックしましょう。複数発生している場合は、連鎖的なエラーの可能性もあります。
2️⃣ システムのリセット操作 パワーコンディショナのブレーカーをOFFにし、5分ほど待ってからONに戻します。これで一時的な制御異常が解除される場合があります。リセット後もE5-2エラーコードが再表示される場合は、機器内部の点検が必要です。
3️⃣ 通信ケーブル・端子の点検 蓄電池とパワーコンディショナを接続しているケーブルを確認し、ゆるみや腐食がないか点検します。水滴・虫の侵入が見られる場合は清掃を行い、必要に応じてケーブル交換を依頼してください。
4️⃣ 環境要因の改善 直射日光や高湿度の環境では誤作動のリスクが高まります。蓄電池の設置場所を見直し、風通しの良い場所を確保しましょう。温度変化が激しい環境では、通気口の確認も重要です。
5️⃣ 販売店・メーカーへの連絡 E5-2エラーコードが1日に3回以上発生する場合や、リセット後も改善しない場合は、長州産業のサービス窓口または販売店に連絡してください。内部センサーや制御基板の交換が必要なケースもあります m_toriatsukai_F-1731 (4) 。
■ 放置するとどうなる?
E5-2エラーコードを放置すると、蓄電池の充放電制御が停止し、太陽光発電の余剰電力が蓄えられなくなります。その結果、停電時に蓄電池が作動せず、家庭への電力供給が途絶えるリスクがあります。長州産業の蓄電池システムは安全設計のため、自動停止は機器保護のための機能ですが、長期的な無視はシステム全体の寿命を縮めることにもつながります。
■ 再発防止策
✅ 定期メンテナンス 年1回程度、販売店や長州産業の点検サービスを受けることで、通信端子のゆるみやセンサー異常を早期発見できます。
✅ 設置環境の管理 蓄電池まわりを清潔に保ち、ほこりや湿気を防ぎましょう。防水ケースの劣化が見られる場合は早めの交換を推奨します。
✅ 雷・停電対策 サージプロテクタを設置することで、落雷や過電圧による誤検知を防げます。停電復旧時は、ブレーカー操作を落ち着いて行うことが大切です。
✅ 操作履歴の確認 ゲートウェイでエラー履歴を定期的にチェックする習慣をつけると、トラブルの前兆に気づきやすくなります。
■ まとめ
「E5-2」エラーコードは、長州産業の蓄電池が自己防衛機能を発動した際に表示される重要なサインです。 軽度な通信異常である場合が多いものの、繰り返し発生するようなら必ず専門業者に点検を依頼してください。 蓄電池・長州産業・エラーコードの三要素を理解し、定期点検と正しい環境管理を心がけることで、家庭の電力を安全・安心に守り続けることができます。
※太陽光や蓄電池に関して、セットではなく単独での工事も可能でございますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。










