COLUMN
お役立ちコラム

家庭に蓄電池を置くようになって数年。毎日の暮らしの中で、その存在を意識する時間はわずかかもしれません。静かで、文句も言わず、天気の良い日も悪い日も淡々と働いてくれる——そんな相棒のような存在が長州産業の蓄電池です。

ところが、ある日ふと画面を見ると「E6-5.0」。

普段気にしていないからこそ、急に見慣れない数字と記号が出てくると、心臓が少しだけバクッと跳ねます。これ、大丈夫なの？　止まった？　壊れた？　と。

■ E6-5.0って、そもそも何のエラー？

長州産業の蓄電池で表示されるE6系は、ざっくりまとめると 「充電や放電の電流まわりに違和感を覚えた時の警告」 です。

そのなかでも E6-5.0 は、少しクセのあるタイプで、

• 蓄電池内部の電流が想定値とズレた

• センサーが「おかしい動き」を検知

• パワーコンディショナ側が“危ない”と判断した

このような時に、システムが自動的にストップし、画面に出てきます。

つまり、「壊れたぞ！」という叫びではなく、

「あれ？ちょっと違和感あるから止まっとくね」

という、蓄電池側の慎重な判断による一時停止なのです。

この考え方を知っているかどうかで、不安の大きさはかなり変わってきます。

■ E6-5.0が出る理由を、生活の目線で見ると…

施工店の人に聞くと、E6-5.0の原因は色々ありますが、住んでいる私たちの感覚に置き換えると、次の3つがよくあるパターンです。

① 蓄電池内部の電流センサーが“変な値”を拾った

蓄電池の内部には、ものすごく細かい電流センサーがあります。
人間の体温計みたいなもので、「いつもと違うな？」と感じると警告を出すようにできています。

夏の暑い日、冬の寒い日、それから急激な充電や放電が続くと、微妙なズレが起きることがあります。

人間で言えば、
「ちょっと熱中症っぽいけど、念のため休んどくか」
と自分で判断するようなイメージです。

② 端子やケーブルの接触不良（けっこう多い）

蓄電池って屋外に置かれることが多いですよね。

そうなると、

• 湿気

• 虫の死骸

• ホコリ

• 結露

• 経年による金属の劣化

こうした細かい要素が重なって、端子の抵抗が変わってしまうことがあります。

すると、内部のシステムは

「あれ？電流が変な動きしてるぞ…？」

と感じ、ブレーキをかけてしまうのです。

実際、施工店さんも「この原因はかなり多い」と言っていました。

③ 雷・瞬停・工事などの外的要因

外で工事があった日や、夏場の夕立の後などに E6-5.0 が出た、という話はすごく多いです。

瞬間的な電流の乱れに蓄電池が反応し、動作を止めることがあります。

長州産業の蓄電池は安全志向なので、「危ないかも」と判断すると止まるように作られています。

■ 自分でできる対処方法（ここ、重要ですが難しくありません）

急にエラーが出ると焦りがちですが、専門的な作業をする必要はありません。まずはできる範囲で落ち着いて以下を試してください。

1. システムを完全リセットしてみる

これが、正直かなり効きます。

1. 蓄電池のブレーカーをOFF

2. パワーコンディショナのブレーカーもOFF

3. 5分だけ待つ（ここ大事）

4. 先に蓄電池 → 次にPCS の順でONに戻す

この操作だけで解決するケースは驚くほど多いです。

人間も疲れたら休憩すると元気になりますが、蓄電池も同じようなものです。

2. 蓄電池の周囲を見直してみる

・草が伸びて通気口をふさいでいないか
・雨の後で水が溜まっていないか
・ホコリや虫がたまっていないか
・物を近くに置きすぎていないか

こうした“ちょっとした環境の変化”がE6系エラーを生むことがあります。

3. 連続して出るなら、迷わず相談

1日に何度も E6-5.0 が出る
毎日ほぼ同じ時間に出る
雷も停電もなかったのに出る

こういった場合は、内部の電流センサーや基板が劣化している可能性があります。

長州産業はアフター対応がしっかりしているので、むしろ早めに相談したほうが安心です。

■ そのまま放置すると、どうなるの？

放置した場合に良いことは何ひとつありません。

・充電できない
・放電が途中で止まる
・太陽光発電の余り電力が無駄になる
・本番の停電のときに動かない
・蓄電池の寿命が縮む

特に “停電時に動かない蓄電池” は致命的ですよね。

「たまに出るだけだし、まあいいか」は危険です。

■ E6-5.0を減らすために、今日からできること

難しいことはありません。小さな習慣が効果大です。

• 年1回の点検を受ける

• 通気口周辺の掃除をする

• 雨どいの溢れや湿気を避ける

• 雷の多い地域はサージ保護を検討

• 直射日光が強い場合は簡易屋根などで遮光

蓄電池は頑丈そうに見えて、実はかなりデリケートな家電です。

■ まとめ：E6-5.0は“壊れた合図”ではなく、“守りの合図”

エラーコードは怖く見えますが、長州産業の蓄電池はとても慎重で、少しでも異常を感じると自分で止まってくれます。

E6-5.0は、まさにその代表です。

一時的ならリセットでOK
繰り返すなら専門家へ
環境改善と点検で再発防止

この3つを覚えておくだけで、蓄電池との付き合いはずっと安心になります。

※太陽光や蓄電池に関して、セットではなく単独での工事も可能でございますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。