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ニチコン蓄電池エラーコードBC097完全解説ガイド
ニチコンのトライブリッド蓄電システムを使用中に、室内リモコンに「BC097」というエラーコードが表示されることがあります。この蓄電池システム特有のエラーコードについて、発生原因と対処方法を詳しく解説します。
エラーコードBC097の意味
ニチコン蓄電池で表示される「BC097」のエラーコードは、蓄電システムの性能維持のための定期的な自動メンテナンスが実行されていることを示すお知らせメッセージです。室内リモコンのお知らせリストには「蓄電システムの性能維持のため定期的な自動メンテナンスを実行しています。実行中は、通常とは異なる運転を行いますが、終了するまで、そのままお待ちください。終了後は、自動的に通常の運転モードに戻ります。」というメッセージが表示されます。
このエラーコードは、ニチコンの蓄電システムが蓄電池を自動的に点検するメンテナンスモードに入ったことを知らせるものです。BCxxxシリーズのエラーコードは、システムの異常ではなく、状態変化や作業実施の記録を意味します。
エラーコードBC097が発生する状況
ニチコン蓄電池でエラーコードBC097が発生する具体的な状況を解説します:
定期メンテナンスモードの実施
ニチコンの蓄電システムでは、蓄電池の性能維持のために年1回(6月)自動でメンテナンスモードを実施します。このメンテナンスモードが開始されると、エラーコードBC097が記録されます。
メンテナンスモードは「6月1日~10日」の期間の内、パワーコンディショナ製造番号の数字部分下1桁目の数字と同じ日付にて実行されます。例えば、製造番号がKC-112487WDAの場合は6月7日に、KC-113000WDAの場合は6月10日に実施されます。実施時刻は実施日の午前1時から自動的に開始され、自動運転モードの充放電時間帯の設定に関係なく実行されます。
増設蓄電池ユニット追加時
増設蓄電池ユニットを後から増設した場合、動作準備のためにメンテナンス動作が実行されることがあります。この場合もエラーコードBC097が記録されます。ニチコンの蓄電池では、増設直後に動作準備を完了させるため、通常とは異なる充電動作を行います。
メンテナンスモードの再設定
何らかの要因によってメンテナンスモードが中止された場合、当初の実施日の10日後に再設定されます。この再設定時にもエラーコードBC097が記録されます。
メンテナンスモードの動作内容
ニチコン蓄電池のメンテナンスモード(エラーコードBC097発生時)では、以下のような動作を行います:
充放電動作の流れ
第1段階:満充電まで充電 メンテナンスモード開始後、まず蓄電池残量を100%まで充電します。充電上限値・放電下限値の設定に関係なく、強制的に満充電を行います。
第2段階:8%まで放電 満充電完了後、蓄電池残量の8%まで放電を行います。この放電により、蓄電池の実際の容量や性能を測定します。
第3段階:メンテナンス完了 放電完了後、メンテナンスモードは自動的に終了し、メンテナンスモード開始前の運転モードに戻ります。
通常運転との違い
メンテナンスモード実行中は、自動運転モードで設定した充放電時間帯に関係なく、メンテナンス動作を優先します。また、設定した充電上限値や放電下限値(非常時安心設定)に関係なく、100%まで充電し、8%まで放電します。
ニチコンの蓄電システムでは、メンテナンスモード実施中も普段と同じように家電製品をお使いいただけます。ただし、放電時は蓄電池残量が通常より低くなる点にご注意ください。
エラーコードBC097への対処方法
ニチコン蓄電池でエラーコードBC097が表示された場合の対処方法を解説します:
基本的な対処(完了を待つ)
メンテナンスモード実行中は、お客様による特別な操作は必要ありません。エラーコードBC097が表示されていても、そのまま完了するまで待機してください。
メンテナンスモードの完了時間は、ご家庭の電力使用状況によって異なります。家庭内で最低100W以上の電力消費が必要で、消費電力が少ない場合は数日かかることがあります。メンテナンスモードが完了すると、エラーコードBC097は自動的に解除され、通常の運転モードに戻ります。
メンテナンスモード実行中の注意事項
蓄電池性能維持のため、メンテナンスモード実施中は手動運転モードに変更しないでください。手動運転モードに変更すると、メンテナンスモードが停止してしまいます。
メンテナンスモード実施中も、家電製品は普段通り使用できます。ただし、放電時には蓄電池残量が8%まで低下するため、この点に注意してください。特に、メンテナンスモード実施中に停電が発生した場合はメンテナンスモードを中断するため、蓄電池残量が設定した下限値を下回っている可能性があります。停電中に蓄電池残量がゼロになると、太陽光発電電力が得られない場合、本製品を利用することはできません。
メンテナンスモード実施日の変更
メンテナンスモード実施日を変更したい場合、スキップ機能を使用できます。室内リモコンの「家アイコン」から「設定情報」をタッチし、「メンテナンスモード実施日」の項目で「スキップ」をタッチします。
スキップ操作は毎年5月以降に有効になり、その年のメンテナンスモードが完了すると、翌年の5月まで操作は無効となります。スキップ操作は年間で最大4回まで可能ですが、操作を行う時期によって回数上限が変わります。
メンテナンスモード停止条件
ニチコン蓄電池のメンテナンスモードは、以下の条件で停止します:
- 蓄電システムの運転モードを「手動運転モード」に変更した場合
- BExxxまたはBFxxxのエラーコードが発報した場合
- 停電が発生した場合
- 蓄電池温度が55℃以上または-10℃以下になった場合
メンテナンスモードが連続して停止されると、正常に動作しなくなる場合があります。6月中に実施予定だったメンテナンスモードが全て中止された場合は、同年の9月中で再設定されます。
メンテナンスモード完了後の確認
ニチコン蓄電池のメンテナンスモード完了後は、以下を確認してください:
蓄電池残量の確認
メンテナンスモード完了直後の蓄電池残量は8%です。すぐに蓄電池ユニットへ充電したい場合は、運転モードを「蓄電池充電」に設定することで、蓄電池ユニットに早く電気を貯めることができます。
運転モードの確認
メンテナンスモード完了後は、開始前の運転モード(グリーンモードまたは売電モード)に自動的に戻ります。念のため、室内リモコンで運転モードを確認してください。
蓄電池容量低下メッセージ
保証期間中に、メンテナンスモード後のお知らせリストで点検コード「BC417」(蓄電システムの点検が必要です)が表示された場合は、お買い上げの販売会社にご連絡ください。これは蓄電池の充電可能容量が50%を下回ったことを示しており、保証書記載内容を満たしている場合は無償交換が行われます。
まとめ
ニチコン蓄電池のエラーコードBC097は、メンテナンスモード実行中であることを示すお知らせメッセージです。エラーコードが表示されても異常ではなく、蓄電池の性能維持のための自動点検作業が行われています。完了するまでそのまま待機し、手動運転モードへの変更は避けてください。メンテナンスモード完了後は自動的に通常の運転モードに戻り、ニチコンの蓄電システムを引き続き安心して使用できます。










