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エコキュートの仕組を簡単解説!
電気代やガス代といった光熱費を安く抑えたいと考えている人もいるのではないでしょうか。とはいっても、日々の使用量を大幅に減らすということは難しいかもしれません。そんな悩みを解消してくれるのが省エネ効果の高いエコキュートです。
何となく名前は聞いたことあるけど、本当に光熱費が安くなるの?と半信半疑になってしまいますよね。この記事では、エコキュートが省エネに効果をもたらすための仕組みを解説していくとともに、メリット・デメリットをご紹介していきます。
エコキュートとは?
エコキュートとは、お風呂や台所にお湯を送る給湯器の仲間です。
正式名称を「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」といいます。従来の給湯器は熱源にガスを用いていましたが、エコキュートの熱源は大気熱でガスは一切使用しません。
エコキュートは、貯湯タンクユニットとヒートポンプユニットから構成され、ヒートポンプユニットで貯湯タンクユニット内の水をお湯に沸かし、貯湯タンクユニットへと戻します。
エコキュートの仕組み
エコキュートは、ヒートポンプの原理を利用してお湯を沸かします。
- 大気中の熱を、「熱交換器」内の自然冷媒(二酸化炭素)が吸収します。
- 熱を吸収した自然冷媒(二酸化炭素)を圧縮して、さらに高温にします。
- 自然冷媒の熱を水と熱交換し、ヒーターレスで最高90℃のお湯を沸き上げます。
- 熱を奪われた自然冷媒は、再び熱を集めます。
上記の4つのサイクルを繰り返し、お湯を作り出しては貯湯タンクに貯めていくという仕組みです。エコキュートは大気中の熱を利用してお湯を作るため、ガスを燃料としてお湯を沸かす従来のガス給湯器よりも、地球環境に優しいエコな給湯器といえます。
追い炊き機能の仕組み
エコキュートの追い炊きは、貯湯タンクに設置された熱交換器によって行われます。
ポンプでくみ上げられたお湯は、貯湯タンク内の熱交換器を通って温め直され、浴槽に戻る仕組みです。熱交換器を使っているため、追い炊きにはほとんど電気代はかかりません。
また、熱交換器内は密閉されています。そのため、追い炊きをするために汲み上げられたお湯が、貯湯タンクに貯められているお湯と触れることがなく清潔そのものです。
電気温水器の違いは?
電気でお湯を沸かすシステムは、エコキュートのほかに電気温水器があります。
エコキュートと電気温水器の違いは、お湯を沸かす仕組みです。ヒートポンプ技術を使ってお湯を沸かすエコキュートに対して、電気温水器は電気の熱でお湯を沸かします。
ヒーターでお湯を沸かす電気温水器は、大気の熱を使ってお湯を沸かすエコキュートに比べると発熱効率で劣ってしまい、結果的に電気代も高くなってしまいます。
エコキュートを導入するメリット
エコキュートの導入を検討している家庭もあるのではないでしょうか。電気温水器よりも初期費用が高いエコキュートを導入するメリットをご紹介します。
光熱費を節約できる
エコキュートはガスを一切使わず、大気中の熱を利用しているため発熱効率は高いです。また、電気代が最も安い夜間にお湯を沸かすため、上手に使用すれば光熱費を節約できます。特にプロパンガスを使用している地域では、光熱費の節約に貢献するかもしれません。
省エネ効果で地球環境に優しい
エコキュートでお湯を沸かすために使用するのは、主に再生可能エネルギーである空気中の熱です。従来の電気温水器と比べると、使用電力は約3分の1で済むとされています。効率的に使用することで、地球温暖化対策などにも有効的な設備となるでしょう。
タンクの水を非常時に活用できる
貯湯ユニットのタンク内には、常に大量のお湯またはお水が貯蔵されており、断水時などに非常用として取り出すことが可能です。また、商品によっては停電時もそのまま使える機種がラインアップされているなど、万が一の場合でも活用することができます。
エコキュートを導入するデメリット
私たちの生活に豊かさをもたらしてくれるエコキュートですが、いくつか注意しておくべきポイントもあります。エコキュートを導入するデメリットをご紹介します。
導入費用が高い
工事費用を含めたエコキュートの価格は、約45万円~60万円程度です。もちろん、種類やタンクの大きさによって異なるものの、従来の電気温水器や給湯器と比べると高く感じてしまいます。お湯の使用量が少ない家庭だと、損をしたと感じてしまうかもしれません。
タンク内の掃除が面倒
綺麗なお湯を使うためには、定期的な清掃が必要です。3ヶ月~6ヶ月のペースで貯湯ユニットのタンク内の清掃を行いましょう。タンクの水をすべて抜くだけでなく、フィルターの汚れを除去するなどの作業があるため、面倒に感じてしまうこともあるでしょう。
まとめ
エコキュートは大気中の熱を利用しているため、光熱費を大幅に節約することも可能です。従来の電気温水器や給湯器と比べると導入費用は高いですが、長期的な視点で考えるとメリットに感じられます。エコキュートで他にはない省エネを実感してみてください。