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お役立ちコラム
ダイヤゼブラ電機【e161】の原因と正しい対処法を解説
はじめに
太陽光発電システムや蓄電池を自宅に設置しているご家庭では、ある日パワーコンディショナのモニターや専用アプリに見慣れない英数字が表示されて戸惑うことがあるかもしれません。この英数字の組み合わせは「メッセージコード」と呼ばれ、機器が自動的に自身の状態や異常を検知してユーザーに通知する重要なサインです。
今回は、ダイヤゼブラ電機の蓄電池システムやパワーコンディショナに表示されることがある【e161】というメッセージコードについて、その意味・発生する原因・具体的な対処法をわかりやすく解説します。これまで取り上げてきた「E」系のメッセージコードとは少し性質が異なり、特定の状況下でのみ発生する点が特徴です。
e161とはどんなメッセージコードか
【e161】は「中間電圧異常」を示すメッセージコードで、停電のためパワーコンディショナから電気の供給を行ったものの電気機器に給電できなかったことを意味します。また、自立運転中に特定の電気波形(半波整流)を有する機器(ドライヤー・温水洗浄便座・電気カーペットなどの一部の機器)を使用すると運転が停止する場合があり、その場合は該当機器を使用しないよう記載されています。
取扱説明書には「e161」を「直流中点電圧異常(中点電圧異常)」とも記しており、停電時にパワーコンディショナから電気の供給を行ったが電気機器に供給できなかった際に表示されるメッセージコードです。
ここで重要なのが「自立運転」という動作モードです。パワーコンディショナには、停電により電力会社からの電力供給が停止した際に、自動や手動で太陽光発電や蓄電池からの電気に切り替える自立運転機能があります。 この自立運転中に発生するメッセージコードが【e161】であり、通常の連系運転時(電力会社の電力を使っている時)にはほとんど表示されません。蓄電池システムが停電時のバックアップ電源として機能しようとした際に起こる、特有のメッセージコードです。
e161が表示される主な原因
【e161】が表示される背景には、いくつかの原因が考えられます。
① 半波整流回路を持つ電気機器の使用
最も典型的な原因がこれです。世の中の家電製品には、交流電力の正弦波全体(プラスとマイナスの両方向の波)を利用するものと、片方の波だけを利用する「半波整流回路」を内蔵しているものがあります。ドライヤー・温水洗浄便座・電気カーペットなどの一部の機器はこのような特定の電気波形(半波整流)を有しており、自立運転中にこれらを使用するとパワーコンディショナの運転が停止することがあります。
パワーコンディショナの自立運転出力は正弦波の交流電力を前提として設計されており、半波整流の機器を接続すると交流電圧の中点(プラスとマイナスの均衡点)にズレが生じます。これが「中間電圧異常」として検知され、【e161】が表示されます。
② 自立運転の出力容量を超える負荷の接続
自立運転機能が搭載されているパワーコンディショナは、1,500W程度の電力を使えるように設計されており、冷蔵庫や電子レンジ、炊飯器やパソコンなどの小型家電は1,500Wを超えない範囲で同時に複数台使用可能です。この出力容量を大幅に超える電気機器を接続すると電圧変動が大きくなり、中間電圧の異常が生じて【e161】が表示されることがあります。
③ 起動電流が大きい機器の接続
エアコンや冷蔵庫のようにモーターを内蔵している機器は、起動時に定格電流の数倍にのぼる大きな電流(突入電流)が瞬間的に流れる特性があります。自立運転中にこのような機器を接続すると、電圧が一時的に不安定になり、【e161】のメッセージコードが表示されることがあります。
④ 停電時の発電量不足
太陽光発電を利用した自立運転では、日射量が十分でない曇りや雨の日・夜間には発電量が不足する場合があります。このような状況で電気機器に必要な電力が確保できないと、出力電圧が不安定になって中間電圧異常が検知され、メッセージコード【e161】が表示されることがあります。蓄電池の残量が少ない状態でも同様の状況が起こり得ます。
e161が表示された場合の対処法
ステップ1:接続している電気機器を確認・取り外す
自立運転中に【e161】が表示されたとき、まず最初に確認すべきことは「どの電気機器を使用していたか」です。ドライヤー・温水洗浄便座・電気カーペットなどの半波整流を有する機器が接続されていた場合は、その機器を自立運転用コンセントから取り外してください。該当する機器を取り外すことで、メッセージコードが解消されて自立運転が再開するケースがほとんどです。
ステップ2:接続機器の合計消費電力を確認する
自立運転中に同時に使用している電気機器の合計消費電力が、パワーコンディショナの自立運転出力容量(一般的に1,500W程度)を超えていないか確認しましょう。使用する機器を絞ることで、安定した自立運転が継続できます。
ステップ3:自立運転を再開する
原因となる機器を取り外した後、パワーコンディショナの自立運転を再開する操作を行いましょう。自立運転モードへの切り替え方は機種によって異なるため、あらかじめメーカーの取扱説明書を確認しておきましょう。
ステップ4:繰り返し表示される場合は販売店・サポートへ連絡する
原因となる機器を取り外してもメッセージコード【e161】が繰り返し表示される場合や、自立運転自体が再開しない場合は、メッセージコードを控えたうえで購入・施工した販売店またはダイヤゼブラ電機のサポート窓口に連絡してください。
自立運転を上手に使うために知っておきたいこと
【e161】は停電時の自立運転に特有のメッセージコードであるため、日常の通常運転時には表示されません。しかし、いざ停電というときに慌てないためにも、自立運転時に使用できない機器・使い方をあらかじめ把握しておくことが大切です。
停電時に慌てることのないよう、コンセントの位置を事前に確認しておきましょう。各手順の細かい操作内容は機種によって異なりますので、お手元のメーカーの取扱説明書を読み、分からない点は販売店や施工業者に問い合わせてください。
ダイヤゼブラ電機の蓄電池は停電時でも家全体への電力供給が可能な全負荷型対応が特徴ですが、使用できる電気機器には一定の制限があります。蓄電池を導入する際に施工業者から自立運転時の注意事項について説明を受け、半波整流機器のリストや使用上の注意を家族全員で共有しておくことを強くおすすめします。
まとめ
ダイヤゼブラ電機の蓄電池・パワーコンディショナに表示されるメッセージコード【e161】は、「中間電圧異常」を示すコードで、主に停電時の自立運転中に特定の電気機器を接続した際に表示されます。ドライヤー・温水洗浄便座・電気カーペットなど半波整流回路を持つ機器が原因となることが多く、該当機器を取り外すことで自立運転が再開するケースがほとんどです。
このメッセージコードは機器の故障を示すものではなく、自立運転の仕様上の制限によって発生するものです。しかし繰り返し表示される場合や自立運転が再開しない場合は、メッセージコードを控えて速やかに販売店またはダイヤゼブラ電機のサポート窓口へ連絡することが大切です。停電時に蓄電池を安心して使い続けるために、自立運転の特性をしっかり理解しておきましょう。
※太陽光や蓄電池に関して、セットではなく単独での工事も可能でございますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。










