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お役立ちコラム
長州産業の蓄電池エラーコード「C8-9.0」の原因と解決手順
家庭用エネルギーマネジメントの分野で圧倒的な信頼を得ている長州産業。その蓄電池システムは、停電時の備えや日々の電気代削減に大きく貢献します。しかし、精密な電子機器である以上、稀に「C8-9.0」というエラーコードが表示され、システムの運転が停止してしまうことがあります。
本記事では、長州産業の蓄電池ユーザーを悩ませるエラーコード「C8-9.0」の正体、発生する原因、ユーザーが行える対処法、そしてプロに相談すべき判断基準について、解説します。
1. エラーコード「C8-9.0」の正体とは?
まず結論からお伝えすると、長州産業のシステムにおいてエラーコード「C8-9.0」は、**「蓄電池ユニット間の内部通信タイムアウト、または応答喪失」**を意味しています。
蓄電池システムは、内部のバッテリーセルを監視する「BMU(バッテリー・マネジメント・ユニット)」と、それらを統括してパワーコンディショナ(パワコン)とやり取りを行う「システムコントローラー」が常に高速で通信し合っています。C8-9.0は、この内部ユニット間での情報の受け渡しが一定時間途切れた、あるいは完全に沈黙してしまった際に発せられる警告です。
この状態になると、システムは「バッテリーの状況(電圧や温度)を正確に把握できない」と判断し、安全のために充放電を完全にシャットダウンします。
2. 「C8-9.0」が発生する主な5つの原因
なぜ、信頼性の高い長州産業のシステムでこのような通信の途絶が発生するのでしょうか。主な原因は以下の通りです。
① 一時的なシステムフリーズ
コンピュータやスマートフォンと同様に、蓄電池を制御するICチップも、長期間の連続運転や過負荷によって処理が追いつかず、一時的にフリーズすることがあります。物理的な故障ではなく、ソフトウェアの一時的な「つまずき」が原因です。
② 強力な電磁ノイズの干渉
落雷の予兆や、近隣での大型クレーンの稼働、あるいは家庭内で特定の高周波を発する電化製品を使用した際に、通信線にノイズが混じることがあります。これがデジタル信号を乱し、通信途絶(タイムアウト)を引き起こします。
③ コネクタの接触不良や酸化
長州産業の製品は耐久性に優れていますが、屋外設置ゆえの温度変化や微振動により、内部のコネクタがわずかに緩むことがあります。また、湿気による端子部の酸化が電気抵抗を増やし、信号を遮断してしまうケースも考えられます。
④ BMU(バッテリー管理基板)の劣化
設置から10年前後が経過している場合、基板上のコンデンサなどの部品が寿命を迎えている可能性があります。基板が不安定になると、正常な応答ができなくなり、C8-9.0が発生しやすくなります。
⑤ 外部通信機器との競合
HEMS(ヘムス)やインターネットゲートウェイとの連携において、ネットワークのIPアドレスの衝突やパケット詰まりが発生し、それが回り回ってユニット間通信の遅延を引き起こす稀なケースもあります。
3. 【実践】ユーザーが行うべき復旧ステップ
モニターに「C8-9.0」が表示された際、まずは以下の「完全リセット」を試してください。
ステップ1:運転停止と待機
まず操作モニターで運転を「オフ」にします。すぐに電源を切るのではなく、システムが停止処理を終えるまで数分待ちます。
ステップ2:ブレーカーの遮断
分電盤にある「蓄電池専用ブレーカー」をオフにします。太陽光発電のブレーカーも併せてオフにするとより確実です。そのまま30分から1時間放置してください。これにより、基板内の残留電荷を完全に放出し、メモリをクリアします。
ステップ3:再起動
ブレーカーをオンに戻し、モニターが起動するのを待ちます。その後、運転開始ボタンを押し、数時間様子を見てください。これでエラーが消えれば、一時的なバグであったと言えます。
4. 修理依頼と保証の活用
再起動を2回試しても解決しない場合は、物理的な故障が疑われます。
長州産業の蓄電池には、通常10年〜15年の「機器保証」が付帯しています。通信基板の故障や内部配線の不備は、基本的にこの保証の範囲内で無償修理が受けられる可能性が高いです。
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依頼先: 設置を担当した販売店へ連絡しましょう。販売店が不明な場合は、長州産業のカスタマーサポートへ直接問い合わせてください。
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準備物: 「保証書」「型式番号」「エラーコードの内容」を伝えるとスムーズです。
5. 長期稼働のためのメンテナンス習慣
エラーコードに悩まされないために、以下の点に注意してください。
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周囲の環境整備: 蓄電池ユニットの周囲に物を置かず、風通しを良くしてください。熱は基板の天敵です。
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定期的なチェック: モニターを毎日確認し、異常がないか把握する習慣をつけましょう。
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プロの点検: 5年に一度は施工業者による定期点検を受け、配線の緩みや腐食がないか確認してもらいましょう。
※太陽光や蓄電池に関して、セットではなく単独での工事も可能でございますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。










