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長州産業蓄電池「E5-1」エラーの原因と対処法

2025.11.16 お役立ちコラム

朝、いつものように玄関脇のモニターを見たとき、「E5-1」という見慣れないエラー表示が出ていて、胸の奥が少しざわつきました。
普段は何も言わずに働いてくれる長州産業の蓄電池。
静かに家の電力を支えてくれている存在だからこそ、突然の“赤いサイン”には戸惑ってしまう人も多いと思います。

ただ、安心してください。
この「E5-1」は、ほとんどの場合、蓄電池やパワーコンディショナ(PCS)が自分自身を守るために一時停止しているだけのサインです。
つまり、壊れたわけではなく、「ちょっと休ませて」と言っているような状態。

ここでは、E5-1がどんな意味を持ち、なぜ起きるのか、
そしてどうすれば落ち着いて対処できるのかを、
実際の使用者目線でわかりやすく解説していきます。


■ E5-1エラーとは?

長州産業の蓄電池システムは、家庭の電力、太陽光発電、そして電力会社の系統を
パワーコンディショナ(PCS)がつなぎ、瞬間ごとに電力の流れを制御しています。
このPCSは、言わば“家庭の電気の司令塔”です。

「E5-1」エラーが出るのは、その司令塔が

“いつもと違う動きを感知した”
と判断したとき。

具体的には、

  • 蓄電池とPCSの通信が一瞬でも途切れた

  • 電流や電圧の値が一時的に規定から外れた

  • 外部ノイズや雷によって誤作動した
    といったケースで起こります。

言い換えれば、PCSが「ん? ちょっとおかしいぞ」と
ブレーキをかけてくれている状態。
その結果としてシステムが一時的に停止し、
画面に「E5-1」と表示されます。


■ よくある3つの原因

① 通信のトラブル

蓄電池とPCSは常にデータをやりとりしており、
それが一瞬でも切れるとE5-1が出ます。
私の家では、湿気の多い梅雨時にこのエラーが出たことがありました。
業者さんに確認してもらうと、通信ケーブルの端子が少し緩んでいたとのこと。
差し直してもらうだけで復旧しました。
屋外設置の場合は、結露や虫の侵入が原因になることもあるそうです。

② 電流センサーの誤検知

PCS内部には、電流や電圧を監視するセンサーが組み込まれています。
夏の高温や雷の影響で一時的に誤検知が起きると、
保護機能が働いてE5-1が表示されることがあります。
この場合は“安全停止”なので、焦らなくても大丈夫です。

③ 瞬時停電や電圧のゆらぎ

意外と多いのが、近隣の工事や雷などによる電圧の乱れ。
瞬間的な電力の揺れでもPCSは敏感に反応します。
「一晩寝たら消えていた」というケースも少なくありません。


■ 対処法:落ち着いて順番に確認

E5-1が出たときは、まず落ち着くことが大切です。
手順を一つずつ確認すれば、多くの場合は自力で復旧できます。

1️⃣ エラー内容を記録する

モニターに「E5-1」と出ていることをメモしておきましょう。
同時に他のエラー(E1やE3など)が出ていないかも確認します。
これが後でサポートに連絡する際の大切な手がかりになります。

2️⃣ 電源リセット

パワーコンディショナの主電源ブレーカーを一度OFFにし、
3〜5分待ってからONに戻します。
これはいわば機械の“深呼吸”。
一時的な制御異常なら、これで解消することが多いです。

3️⃣ 通信ケーブルや端子を確認

外観だけでも構いません。ケーブルが外れかけていないか、
金属端子が白くなっていないか(酸化や結露のサイン)を見ておきましょう。
自分で無理に触るのは危険なので、異常がありそうなら業者に伝えるだけでOKです。

4️⃣ 再発・頻発する場合は販売店へ

1日に何度もE5-1が出る場合や、
リセットしてもすぐ戻る場合は、内部部品の故障が疑われます。
長州産業のサポートセンター、または購入店に相談しましょう。
点検では、通信基板や電流センサーの動作を細かく確認してもらえます。


■ 放置はNG。そのままでは“電気を貯めない家”に

E5-1を放置すると、蓄電池が充放電を停止したままになります。
そうなると、

  • 太陽光の余剰電力が売電できない

  • 夜間の蓄電ができない

  • 停電時に電力を供給できない
    という状態に。

「今は動いていないけど、まあいいか」と思っていると、
実は節電効果がゼロになってしまっているケースもあります。
長州産業の蓄電池は本来とても安定していますが、
エラーが出たときは早めの確認が一番の節約です。


■ 再発を防ぐポイント

設置環境の見直し
直射日光を避け、風通しをよくしておくこと。
機器周りに物を置かないだけでも温度上昇を防げます。

定期メンテナンスを受ける
年1回の点検で、端子の緩みや配線の劣化を早期に発見できます。
私の家でも、3年目の点検でケーブルカバーの小さなヒビを見つけてもらいました。
それ以来、トラブルはありません。

雷・停電対策
雷が多い地域ではサージプロテクタ(雷ガード)を設置すると安心です。
停電復帰時には、電力が安定するまで数分待ってから操作するのもポイント。


■ まとめ:E5-1は“壊れた”のではなく“守っている”

E5-1が出ると驚いてしまいますが、
それは蓄電池が「自分を守った」証拠でもあります。

🔹 一時的なもの → 再起動で復旧
🔹 繰り返す場合 → 販売店やメーカーへ連絡
🔹 予防には → 設置環境と点検がカギ

毎日、黙って働いてくれるこの装置に、
たまには少し耳を傾けてあげる。
それだけで、蓄電池は長く健やかに動き続けてくれます。
E5-1は、そんな「小さな声」なのかもしれません。

※太陽光や蓄電池に関して、セットではなく単独での工事も可能でございますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。

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