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ニチコン蓄電池エラーコードBE201/202/203完全ガイド
ニチコンのトライブリッド蓄電システムを停電時に使用している際、室内リモコンに「BE201」「BE202」「BE203」というエラーコードが表示されることがあります。この蓄電池システム特有のエラーコードについて、発生原因と具体的な解決方法を詳しく解説します。
エラーコードBE201/202/203の意味
ニチコン蓄電池で表示される「BE201」「BE202」「BE203」のエラーコードは、停電時に接続機器の消費電力が蓄電池の出力をオーバーしたため、給電を停止したことを示す警告です。室内リモコンには「自立出力電力オーバー」というメッセージが表示されます。
このエラーコードは、ニチコンの蓄電システムが停電時の自立運転中にのみ発生する特殊なコードです。通常の系統連系運転時には表示されません。蓄電池の保護と安全な運用のため、規定値を超える電力消費を検知すると自動的に給電を停止する仕組みになっています。
ニチコン蓄電池の停電時出力仕様
エラーコードBE201、BE202、BE203が発生する背景を理解するため、ニチコンの蓄電池システムの停電時出力仕様を確認しましょう。
停電時の定格出力
- 蓄電池容量4.9kWh(ESS-T3S):4.0kVA
- 蓄電池容量7.4kWh(ESS-T3M):4.0kVA
- 蓄電池容量9.9kWh(ESS-T3L):5.0kVA
- 蓄電池容量14.9kWh(ESS-T3X):5.0kVA
ニチコンの蓄電システムでは、AC100V、200V機器合わせて、消費電力3500Wを目安に家電製品を使用できます。太陽光発電がある場合は、発電電力と蓄電池電力を合わせて最大5.9kWまで供給可能ですが、蓄電池のみの場合は上記の定格出力が上限となります。
エラーコードが発生しやすい家電製品
ニチコン蓄電池でエラーコードBE201、BE202、BE203が発生しやすい家電製品は以下の通りです:
消費電力が大きい家電製品
- 電子レンジ(1000~1500W)
- ドライヤー(1000~1200W)
- 電気ストーブ(1000~1500W)
- 電気ポット(900~1400W)
- IH調理器(1400~3000W)
- エアコン(500~2000W)
起動時に大電流が流れる家電製品
- 掃除機
- 洗濯機
- 冷蔵庫(起動時)
- エアコン(起動時)
これらの家電製品を停電時に同時に使用すると、ニチコンの蓄電池の定格出力を超えてしまい、エラーコードが表示されます。特に起動時の突入電流が大きい機器は、定格消費電力以上の電力を瞬間的に消費するため注意が必要です。
エラーコードBE201/202/203の対処方法
ニチコン蓄電池でこのエラーコードが表示された場合、以下の手順で対処してください:
ステップ1:消費電力の削減
まず、接続している家電製品の電源をいくつか切ってください。特に以下の機器を優先的に停止します:
- 掃除機、電子レンジ、ドライヤーなど消費電力の大きい機器
- 一時的に使用を中断できる家電製品
- 複数台同時に動作している機器
ニチコンの蓄電池システムでは、停電時に必要最小限の家電製品のみを使用することが推奨されています。
ステップ2:ブザー音の停止
室内リモコンに表示されたエラーコード画面で「消音」ボタンをタッチし、警告ブザー音を停止します。
ステップ3:システムの再起動
家電製品の電源を切って消費電力を削減したら、室内リモコンの「再起動」ボタンをタッチします。ニチコンの蓄電システムが再起動し、エラーコードが解除されて給電が再開されます。
ステップ4:使用機器の見直し
再起動後は、同時に使用する家電製品を慎重に選択してください。消費電力の合計が蓄電池の定格出力を超えないよう計画的に使用することが重要です。
エラーコード予防のための停電時の使い方
ニチコン蓄電池でエラーコードBE201、BE202、BE203の発生を予防するため、停電時は以下のように使用してください:
優先順位を決めて使用する 停電時に使用する家電製品の優先順位を事前に決めておくことをお勧めします。例えば:
- 照明(LED照明10W程度)
- 冷蔵庫(70W程度)
- テレビ(150W程度)
- スマートフォン充電(10W程度)
- ルーター・通信機器(10W程度)
これらの基本的な機器であれば、ニチコンの蓄電池で長時間使用できます。例えば、4.9kWh容量の蓄電池で上記の組み合わせ(合計250W程度)なら、最大6時間程度の使用が可能です。
大電力機器は個別に使用する 電子レンジやドライヤーなど消費電力の大きい機器を使用する際は、他の家電製品を一時的に停止し、単独で使用してください。ニチコンの蓄電システムでも、1つずつ使用すればエラーコードは発生しません。
起動順序に注意する 複数の家電製品を使用する場合、一度に電源を入れず、1台ずつ順番に起動してください。突入電流による瞬間的な電力オーバーを防ぐことができます。
停電時に使用できない家電製品
ニチコンの蓄電池では、以下の家電製品は停電時に接続しないでください:
接続禁止の機器
- 医療機器など生命に関わる機器
- デスクトップ型パソコンなど途中で電源が切れると不具合を生じる機器
- 灯油やガスを用いた暖房機器、電熱機器など火災を引き起こす可能性のある機器
動作しない可能性がある機器
- 業務用機器
- ポンプやモーターなど起動時に大きな電力を必要とする機器
これらの機器を接続すると、エラーコードが発生するだけでなく、機器の故障や安全上の問題が発生する可能性があります。
蓄電池容量別の使用可能時間目安
ニチコン蓄電池で停電時に使用できる時間の目安を、蓄電池放電下限値70%設定の場合で示します:
基本的な家電セット(LED照明10W、冷蔵庫70W、テレビ150W、通信機器10W、スマホ充電10W)
- 4.9kWh容量:最大6時間
- 7.4kWh容量:最大10時間
- 9.9kWh容量:最大13時間
- 14.9kWh容量:最大20時間
これはあくまで目安であり、実際の使用環境や機器によって変動します。エラーコードを発生させずに長時間使用するには、消費電力を抑えることが重要です。
まとめ
ニチコン蓄電池のエラーコードBE201、BE202、BE203は、停電時の電力オーバーを知らせる重要な警告です。エラーコードが表示されたら、消費電力の大きい家電製品の使用を控え、システムを再起動してください。停電時は計画的に家電製品を使用することで、ニチコンの蓄電システムを効果的に活用できます。










